PETAのTNRMガイドライン

米国の動物権利団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)は、かつて野良猫の個体数管理の手段としてTNRM(Trap-Neuter-Return-Monitor:TNR後の猫の監視を続ける活動)を行っていましたが、野良猫の過酷な生息環境や野生動物への影響などから、野良猫を野に置くことに反対しています。野良猫が野外で陰惨な死を遂げるくらいなら、シェルターに収容し、場合によっては安楽殺した方がよいというのがPETAの基本的スタンスです。

しかしPETAはすべての野良猫をシェルターに収容することは現実的ではないとし、「猫が道路、人、および他の加害動物(野良犬など)から隔離されている」「給餌だけではなく、定期的な健康管理を行う」「気候が温暖で、野生動物に接触できない地域」にはTNRMが容認されるとしています。

PETAが示す「野良猫のコロニー管理のガイドライン」では、コロニー管理人の責務として「コロニー内のすべての猫の人道的な捕獲」「避妊去勢手術と狂犬病予防接種」「隠れ家の提供」「獣医療の提供」「衛生的な給餌場所の提供」「近所の人や土地所有者の理解を得る」ことを挙げています。

【健康管理】協力的な獣医師を探し、新規の猫1匹にかかる費用を見積もります。少なくとも避妊去勢手術、耳カット、全身の身体検査、耳掃除、3年間の狂犬病予防接種、駆虫、定期的なノミの駆除が必要です。これがコロニー内の猫の数だけかかります。予期せぬけがや病気の治療費もかかります。猫の不調を探知したら、速やかに獣医師の診察を受けさせます。軽微な健康上の問題は、獣医師の指導のもとに抗生物質を投与することで対処可能です。各猫の医療記録を維持する必要があります。また避妊去勢手術後の耳カットが必要で、マイクロチップ埋設も有効です。

【食料と水】 ねぐらやトイレから離れた場所に、屋根付きの給餌場所を設置します。他の動物を引き寄せないため、また近所からの苦情を避けるため、置き餌はせず定期的に清掃する必要があります。毎日管理できない場合は、自動給餌装置を設置します。給餌場所から少し離れた場所に給水場所を設置し、常にきれいな水を供給します。

【隠れ家】 コロニーが隠れ家になるような構造物(小屋など)を占有していない場合、隠れ家を設置し寝具を提供します。

 【良い隣人になる】 地元住民にあなたの活動を知らせます。町の会議に出席したり、地元紙に書いたり、戸別訪問したりします。必要に応じて連絡が取れるように、管理者の連絡先を表示します。給餌場所やねぐらから離れた場所に大きなトイレを設置することで、猫が近所の庭や砂場を使用しないようにします。トイレは毎日掃除してください。

※参考にされる場合は、必ず原文にあたってください。https://secure.mediapeta.com/peta/pdf/TNRM-pdf.pdf