動物保護NGOから見た安楽殺法

World Society for the Protection of Animals(現:World Animal Protection)という動物保護NGOが2015年に発表した「Methods for the euthanasia of dogs and cats: comparison and recommendations」を最近読みました。動物保護団体が容認する安楽殺の方法なのでかなり厳し目(?)ですが、割と妥当なところをついているのかなと思います。

 

【推奨】ペントバルビタール20%溶液の静脈注射

 

【容認】ペントバルビタール20%溶液の腹腔内注射

    静脈注射による麻酔薬の過剰投与

    (チオペンタール、プロポフォール等)

 

【条件付きで容認】

    ペントバルビタール20%溶液の心腔内注射(麻酔下に限る)

    ペントバルビタールの経口投与

    (新生児またはペントバルビタールの静脈注射前の前投与に限る)

    T61の静脈注射(鎮静下で遅い注入に限る)

    全身麻酔下の塩化カリウムの静脈内または心腔内投与

    全身麻酔下の硫化マグネシウムの静脈内または心腔内投与

    吸入麻酔薬

    (ハロタン、エンフルラン、イソフルラン、セボフルラン等)

    頭部への銃撃

 

【容認されない】

    T61の単独使用

    塩化カリウムの単独または鎮静下の使用

    硫化マグネシウムの単独または鎮静下の使用

    抱水クロラール

    窒素または窒素とアルゴンの混合物

    二酸化炭素

    一酸化炭素

    ガソリンエンジンの排気ガス

    一酸化窒素

    エーテル

    貫通ボルト

    電撃、減圧、絞首、溺死

    ストリキニーネ

    シアン化合物