子猫が「3週齢」だの「8週齢」だの言われても、よくわからない方もいると思いますので、Griffin(2013)※による「7つの法則」をご紹介します。
1. Aポンド=A月齢の法則(子猫のみ)
一般に、子猫は1か月に約1ポンド(453.6g)の割合で成長します。 たとえば、体重が3ポンドの子猫は、3か月齢と推定されます。 体重が3/4ポンドの子猫は、3/4月齢または3週齢と推定されます。 雄の子猫は法則をわずかに上回る傾向がありますが、雌の子猫はわずかに下回る傾向があります。 たとえば、2か月齢の子猫の場合、雄の体重は2ポンド強、雌の体重は2ポンド弱です。
2.開眼の法則
子猫は、7〜10日齢で目が開きます。
3.乳歯の法則
乳歯は3週齢で萌出します。したがって、目が開いて歯のない子猫は、2週齢と推定されます。 歯が萌出し始めた子猫は、3週齢と推定されます。乳歯は4週齢までに完全に萌出します。 乳歯が生えそろった子猫は、少なくとも4週齢であるといえます。
4.歩く法則
子猫は3週齢までに歩くことを学び、4週齢までに走って遊ぶことができます。したがって、子猫が歩き始めたばかりのように不安定に見える場合、3週齢です。彼らが歩いていてよく遊んでいるなら、彼らは少なくとも4週齢です(4週齢の子猫の体重は約1ポンドで、乳歯が生えそろっています)。
5.永久切歯の法則
切歯は最初に萌出する永久歯で、I1、I2、I3の順に萌出します。子猫では、これらの歯の萌出は4か月齢までに完了します。切歯の永久歯が萌出した子猫は、4か月齢と推定されます。すべての永久切歯が萌出した子猫で、まだ上部犬歯の乳歯がある場合は、5か月齢と推定されます。この子猫の体重は約5ポンドであることに注意してください。
6.永久犬歯の法則
永久犬歯は5.5〜6か月齢で萌出します。 したがって、犬歯が完全に萌出した子猫は、少なくとも6か月齢と推定されます。
7.睾丸のサイズの法則
雄が永久犬歯を持っているが、睾丸が小さい場合、5〜9か月齢と推定されます。やや大きければ9~12か月齢と推定されます。1歳以上の雄猫は通常、成熟した睾丸を持っています。
※「Shelter Medicine for Veterinarians and Staff, Second Edition」152p