平時の防災対策・その5

「人とペットの災害対策ガイドライン」の「平常時に飼い主が行うべき対策」の5番目は「情報収集と避難訓練」です。平時からの情報収集は防災の基本ですし、もし地元で避難訓練があれば、シミュレーションのいい機会になります。

 

平時の情報収集

・ハザードマップでの危険個所の把握

・ペットの受入れが可能な指定避難所の把握

・通行できないときの迂回路の確認

・指定避難所が被災している場合の二次避難先の想定

・災害の種類(津波など)により避難所が危険な地域にある場合の二次避難先の想定

・事情により避難所(建物内外とも)へのペットの同行が不可能になった場合の避難先や預け先の想定

 

避難訓練でのチェックポイント

・避難所までの所要時間の確認

・ガラスの破損や看板落下などの危険な場所の把握

・避難所でのペットの反応や行動の把握(慣れない場所で反応や行動が変化することも)

・避難所での動物が苦手な人への配慮

・避難所での飼養環境の確認

 

6番目は「家族や地域住民との連携」です。次の事項について、家族や地域であらかじめ話し合っておいてください。

 

・連絡方法や集合場所

・ペットの避難方法や役割分担

・留守中の対処方法と協力体制(ペットだけが自宅にいた場合にどうするか)

・緊急時のペットの預け先の確保

・物資の持ち寄りや共同飼養などの申し合わせ

 

7番目は「ペットの一時預け先の確保」です。一次預け先を検討する際には、親戚や友人など、複数の預け先を確保すると安心です。また特に大型犬や外飼いの犬、危険な動物などで、専用の施設が必要な動物は、飼い主責任で預かり先や飼養管理の方法を検討し準備しておく必要があります。

 

(おまけ)多頭飼養の場合の注意

多くのペットを飼養している場合、避難に必要な物資が必然的に多くなり、また自身で安全に同行避難できる頭数にも限りがありますから、もしもの際にどうするかを平時からよく考えておく必要があります。