「殺処分ゼロ」はみんなで創るもの

「殺処分を実施する行政職員も被害者」と私は書きましたが、では誰が「加害者」なのでしょうか。殺処分の対象になる動物は自然発生しているわけではなく、誰かが意図的に生み出しているわけでもありません。社会システムの所産として世に出てくるのです。本当の「殺処分ゼロ」を達成するためには、社会システムの変革が必要です。そのためには、すべてを行政任せにすることなく、ひとりひとりが自分にできることを実行していくしかないと私は思います。以前もご紹介した、米国の動物権利団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)の記述を引用します。(https://spotlight.peta.org/petasaves/)

 

Attacking those who clean up after a throwaway society that thoughtlessly buys, breeds, and discards cats and dogs does nothing to help animals. The only way to stop euthanasia is to stop puppy mills, breeders, and irresponsible guardians from bringing more dogs and cats into a world that does not offer them the chance for a home—and the only way to do that is by passing mandatory spay-and-neuter legislation and implementing a full-scale ban on breeding. We invite every caring person to join us in working toward the day when every animal has a loving home. 

With so many animals in need of refuge, now is a terrible time for an alarming number of animal shelters to arbitrarily implement limited-admission, "no-kill" policies. These policies put animals in danger because they prompt shelters to turn animals away or they make it expensive and difficult for people who can no longer care for their animal companions to surrender them to a shelter. When shelters refuse to take in animals—and communities fail to address the underlying causes of the problem—animals pay the price.

 

軽率に犬猫を購入し、繁殖させ、遺棄する社会の後始末をする人たちを攻撃しても、動物を助けることにはならない。安楽殺を止める唯一の方法は、パピーミル(子犬工場)やブリーダー、無責任な飼い主が、新しい家庭に入る機会を与えない世界に犬や猫をさらに連れてくるのを止めることであり、そのための唯一の方法は、避妊去勢手術を義務付け、繁殖を全面的に禁止することである。私たちは、すべての動物が愛のある家庭を手に入れる日に向けて、すべての思いやりのある人たちが私たちと一緒に活動することを推奨する。 

近年、驚くべき数のアニマルシェルターが恣意的な収容制限や「ノーキル」方針を実施しているため、保護を必要としている非常に多くの動物にとって、悲惨な時代となっている。これらの方針は、シェルターから動物を追い返したり、動物の世話ができなくなった人がシェルターに動物を引き渡すのを困難にしたりすることにより、動物を危険にさらしている。シェルターが動物の引取りを拒否し、地域社会が問題の根本的な原因に対処できない場合、動物たちがその代償を払うことになる。