Million Cat Challenge(#allthecats)は、アニマルシェルターによる猫の安楽殺を減らすための「5つの取り組み」の2つ目として「管理された受入れ(Managed Admission)」をあげています。公式ホームページ(https://www.millioncatchallenge.org/resources/managed-admission)から見ていきます。
「管理された受け入れ」とは
「管理された受け入れ」は、シェルターの収容数を順守するための「受け入れ拒否」や、譲渡できそうな動物だけを受け入れる「選択的受け入れ」とは異なります。「収容の代替」を検討した結果、どうしてもシェルターで受け入れなければならない動物をすべて受け入れることを前提に、その順番やタイミングを検討するものです。
Managed admission is distinct from limited admission and refers to any form of regulating or scheduling intake, from simply limiting the hours for drop-off and closing night drop boxes, to scheduled intake appointments, to a formal process of surrender interviews with extensive efforts at providing support and alternatives. In short, managed admission can be thought of as the “how” and “when” of intake, but not necessarily the “who.”
管理された受け入れは、制限付きの受け入れとは異なり、単に受け入れ時間を制限したり、夜間受け入れ所を閉鎖したり、収容を予約制にしたり、サポートや代替手段を提供するための広範な努力を伴う受け入れ面接の正式なプロセスなど、受け入れを規制したり、予定を組んだりするあらゆる形態を指します。つまり管理された受け入れは、受け入れの「方法」と「時期」を考えることといえますが、必ずしも「誰を」というわけではありません。
「管理された受け入れ」の効果
「管理された受け入れ」は、シェルターにおける動物の受け入れ数を制限するものではありません。それどころか多くの場合、受け入れ手順を効率化することによりシェルターの収容可能頭数が増加し、結果的に受け入れ数が増加します。
Even shelters with an obligation to take in all animals presented to them (either by law, contract or policy) can benefit greatly from scheduling intake to smooth out fluctuations, plan for staffing and match capacity to provide humane care. Far from meaning more animals will be turned away, for both limited and open-intake shelters managed admission is often associated with serving more, rather than fewer, animals over time.
持ち込まれたすべての動物を引き取る義務(法律、契約、方針のいずれかによる)があるシェルターであっても、個体数の変動をスムーズにし、スタッフの配置を計画し、人道的なケアを提供する能力に見合うように受け入れを計画することで、大きな利益を得ることができます。追い返される動物の数が増えることを意味するのではなく、制限付き受け入れシェルターでも全頭受け入れのシェルターでも、管理された受け入れは、時間の経過とともに動物の数が減るのではなく、増えることを意味することが多いのです。