Million Cat Challenge(28) 「元の場所に戻す」その2

TNRとRTFは目的や実施主体が異なることから、両者は明確に区分されていますが、決して対立する概念ではなく、両立することにより「猫の安楽殺を減らす」という効果を増すことができるとMillion Cat Challenge(#allthecats)はいいます。(https://www.millioncatchallenge.org/resources/return-to-field)

 

TNRとRTFの両立

The growing popularity of RTF programs stems from the recognition that neuter-return is appropriate for most healthy unowned cats that are thriving in the community, regardless of whether they have entered a shelter. 

RTF事業の普及は、シェルターに入ったかどうかに関わらず、地域社会で生きている健康な飼い主のいない猫のほとんどは、避妊去勢手術をしてから元の場所に戻すことが適切であるという認識に基づいています。

 

Lord(2008)が2007年に電話により実施したアンケート調査によると、約8割の米国市民が「野良猫はそのまま野に置くべき」と考えていて、「捕獲し安楽殺すべき」と回答したのは約2割でした。

 

A combination of both community-based traditional TNR and shelter-based RTF creates the greatest opportunity to maximize cat welfare, reduce nuisance concerns, and minimize reproduction.

地域に根ざした従来のTNRとシェルター事業であるRTFの両方を組み合わせることで、猫の福祉を最大限に高め、迷惑行為を減らし、繁殖を最小限に抑えることができるのです。

 

TNRとRTFは、実施主体が異なるだけでやっていること自体は同じですから、両方をやっていけば、野良猫の避妊去勢手術は強力に推進されます。

 

Community-based programs bypass the shelter entirely, reducing the cost and complexity of the process, whereas shelter-based programs provide an immediate alternative to euthanasia and potentially extend a greater reach, recruiting the participation of individuals both concerned and annoyed by cats.

地域に根ざした活動は、シェルターを完全に回避し、プロセスのコストと複雑さを軽減します。一方、シェルター事業は、安楽殺に代わる即時的な選択肢を提供し、猫に関心のある人や悩んでいる人にも参加してもらうことで、より広い範囲をカバーすることができます。

 

地域内のグループを核にしているTNRと、シェルターを核にしているRTFという、それぞれ異なるチャンネルで野良猫の避妊去勢手術を進めていくことは担い手の拡大という意味においても有効であると考えられます。