Feral Freedom(8) ステップ2:地域の評価と計画 <7つの質問>

”The Feral Freedom Guide”には、地域がFeral Freedom事業を検討する際に検討すべき7つの質問について記されています。これらの質問に答えることで、事業の全体像が見えてきます。

https://www.fcnmhp.org/wp-content/uploads/2013/11/FeralFreedomGuide.pdf

 

How many cats would qualify for the program?(対象になる猫の数は?)

事業に必要なリソースを見積もる際には、対象となる猫の数を把握する必要があります。そのためにはまず、どのような猫を事業の対象とするかを決定する必要があります。

 

Which groups will participate?(どのようなグループが参加するか?)

Feral Freedomはシェルター事業ですから、シェルターが主体となることは間違いありませんが、支援団体は多いほうがよいですし、支援しないにしても地元の動物保護団体の理解を得る必要があります。

 

What resources are available and needed?(どのようなリソースが利用可能で、また必要か)

前の2つの質問への答えをもとに、必要なリソースと期待できるリソースを見積ります。「ガイド」では具体的に輸送方法、人員確保、手術能力、資金について述べられています。

 

What local ordinances need to be considered, if any?(考慮すべき条例はあるか?)

避妊去勢手術後の野良猫をリターンすることや、リターン後の野良猫への餌やりが条例に抵触する場合があるので、確認が必要です。場合によっては、条例の改正が必要かもしれません。

 

What about gauging public support?(いかに住民の支持を得るか?)

Feral Freedomは野良猫の存在を認め、住民に一定の受忍を求める事業ですから、住民の支持を得ることは不可欠です。行政機関が実施するならなおさらです。また一般的に、自治体の動物管理機関と地元の動物保護団体は反目していることも多いので、そこの調整も必要です。

 

What other feral cat programs are available?(他にどのような野良猫対策事業があるか?)

Feral Freedomはシェルター事業ですから、地域活動としてのTNRの受け皿も必要です。またその地域で民間活動のTNRがすでに実施されていれば、そこからのサポートも期待できます。

 

How can this program be sustainable?(事業継続のためにはどうすればよいか?)

事業を継続するためには資金が必要ですが、資金を調達するためには持続可能で具体的な計画が必要です。そのためにはここまでの質問に答えを出し、各実施団体の明確な合意を得ておく必要があります。