Feral Freedom(18) ステップ2:組織の評価と計画 <事業の継続>

“The Feral Freedom Guide”には、Feral Freedom事業の継続について述べられています。

https://www.fcnmhp.org/wp-content/uploads/2013/11/FeralFreedomGuide.pdf

 

事業の継続

Obviously, long-term sustainability of the program is essential. To begin a program like this and then to have to discontinue it would be a real tragedy. 

 

当然のことながら、事業の長期的な持続性が重要です。このような事業を始めて、それを中止しなければならないというのは、本当に悲劇的なことです。(p8)

 

TNRもそうですが、Feral Freedomは実施してすぐに目に見える効果が出るというたぐいのものではありません。それどころか一旦事業を中止してしまうと、元の木阿弥になってしまいます。未処置の野良猫がゼロになるまで、事業を続けていかなければなりません。つまりかなりの期間、事業を継続することが必要となります。事業中止は決して大げさではなく「悲劇的」な出来事です。

 

Finding the seed money to initiate a Feral Freedom program is an important first step, but most funders now require a sustainability plan before distributing grant money, especially for large new programs. To assure sustainability, commitments of resources and services from the government-funded animal control agency, nonprofit animal welfare groups, and/or private funders must be secured in advance.

 

Feral Freedom事業を開始するための資金を見つけることは重要な第一歩ですが、ほとんどの資金提供者は、特に大規模な新規事業の場合、助成金を配布する前に持続可能性の計画を要求します。持続可能性を確保するためには、自治体が出資する動物管理機関、非営利の動物保護団体、および/または民間の資金提供者からのリソースとサービスの合意を事前に確保する必要があります。(p8)

 

事業がある程度軌道に乗れば資金調達は比較的容易ですが、事業立ち上げに係る資金調達は容易ではありません。ジャクソンビル市のように市の事業として実施するとしても、いきなり満額の予算が付くわけではありません。民間から資金を調達するにしても、海のものとも山のものとも知れない事業に対して、喜んで資金を提供する人はおそらくいないでしょう。そのあたりの不安を払拭できるような具体的な事業計画が必要となりますが、ここまでの6つの質問に対してしっかりとした答えが用意できるのであれば、難しいことではないと思います。