Feral Freedomの実施要領では、医学的問題を抱えた野良猫にどこまでのケアを行うかを定める必要があります。「ガイド」には下のように記述されています。
https://www.fcnmhp.org/wp-content/uploads/2013/11/FeralFreedomGuide.pdf
猫をリターンできない医学的問題とは?(What medical issues prevent cats from being returned?)
Again, each community must set its own policy for how they will handle community cats with medical issues and which conditions they have the resources to treat. FCNMHP is fortunate to have some limited space to house community cats who need to recover from treatable medical conditions or procedures in addition to spay/neuter surgery. Cats with conditions such as abscesses, eye problems or tail amputations sometimes require extra time and care to recover. If responsible caregivers are available, these cats can often be returned to their territories after healing. If space is not available, local rescue groups may be an option for cats requiring special care.
繰り返しになりますが、医学的な問題を抱えた野良猫をどのように扱うか、またどのような状態を治療するためのリソースを持っているかについては、それぞれの組織が独自の方針を決めなければなりません。FCNMHPでは、幸いにも限られたスペースで、避妊去勢手術に加えて治療可能な病状や処置から回復する必要のある野良猫を収容することができます。膿瘍、目の病気、尻尾の切断などの症状がある猫は、回復のために特別な時間とケアが必要になることがあります。責任を持って世話をする人がいれば、これらの猫は回復後に自分の縄張りに戻すことができる場合が多いです。スペースに余裕がない場合は、特別なケアを必要とする猫のために、地元の保護団体を利用することもできます。(p12)
捕獲した野良猫にリターンに際して支障がある医学的問題がある場合、どこまでの処置が可能かは、その組織が持つリソースによって決まってきます。つまり、
・猫が処置から回復するまで収容するスペース
・猫が処置から回復するまで世話をする人員
が必要です。外科的処置そのものに係る費用はあまり気にする必要はありません。簡単な外科処置であれば避妊去勢手術のついでに行えばよく、そのためだけに麻酔をかける必要はありませんし、避妊去勢手術を執刀できる獣医師であればそれくらいのスキルを持ち合わせているはずだからです。
問題となるのは、リターンまでの期間に猫をどこで誰が預かるかということです。また、どうしても回復が難しい場合にはどうするかということも決定しておく必要があります。
FCNMHP:First Coast No More Homeless Pets