TNRの語り方(How to Talk TNR) その2

ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページの「TNRの語り方(How to Talk TNR)」という記事には、TNRを語るにはまず活動そのものを理解することが必要と記載されています。

https://www.aspcapro.org/resource/how-talk-tnr

 

1: Understand the Program(活動そのものを理解する)

In order to be an effective advocate, you need to understand what TNR means for your community. 

効果的な支持者になるためには、TNRが地域にとって何を意味するのかを理解する必要があります。

 

【のらぬこの解説】TNRを語ろうとする場合、そもそもTNRとは何か、そして地域で何が行われるのかを理解しておく必要があります。

 

Since it may be done differently depending on the locale, you should be familiar with the particulars of your own program as well as those of others in your area. 

現場によって実施方法が異なる場合があるため、自分たちの活動の詳細だけでなく、自分の地域の他の活動の詳細にも精通している必要があります。

 

【のらぬこの解説】TNRの基本は変わりませんが、実施団体や個人、地域性などによって多少「作法」が異なることがあります。例えば駆虫を行うかどうかとか、リターン後の管理のやり方など、活動によって微妙に異なっていたりします。すべての「作法」に精通する必要はないかもしれませんが、少なくとも近くで同様の活動を行っている人たちの「作法」は把握しておいたほうがよいかもしれません。

 

In general, most programs involve humanely trapping free-roaming cats and transporting them to a facility for spay and neuter, ear tipping, possible rabies and other vaccines; and then returning them to their colony.

一般に、ほとんどのTNR活動では、自由生活の猫を人道的に捕獲し、それらを避妊去勢手術、耳カット、狂犬病やその他のワクチン接種のための施設に搬送します。そして彼らを彼らのコロニーに戻します。

 

【のらぬこの解説】「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、何事においても、そのことについて語るには「定義」を押さえておく必要があります。そして疑問が生じた場合は、常に「定義」を振り返ることが重要です。「定義」があいまいで自らがぶれてしまうと、語りそのものの説得力が弱くなってしまいます。

 

※米国のような狂犬病発生国においては、TNRの際の狂犬病ワクチン接種は必須です。3種混合ワクチンについても接種が奨励されています。