ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページの「TNRの語り方(How to Talk TNR)」という記事では、TNRを語る際に繰り返し用いるべき言葉として「Cost-saving(コスト削減)」と「Humane(人道的)」をあげています。
https://www.aspcapro.org/resource/how-talk-tnr
Cost-saving(コスト削減)
Cost-saving. Use this term as often as you can when it comes to promoting TNR. Talk about how TNR saves tax dollars spent on euthanasia. Additionally, much of the cost of TNR is covered by private donations, which is a huge cost-savings to the community.
コスト削減。TNRの推進に関しては、この用語をできるだけ頻繁に使用してください。TNRが安楽殺に費やされる税金をどのように節約するかについて話します。さらに、TNRの費用の多くは個人の寄付で賄われており、地域社会にとって大きなコスト削減になっています。
【のらぬこの解説】TNRには公金から補助金が出ることもありますが、基本的には寄付による民間活動です。TNRを推進することにより野良猫の安楽殺数が減少すれば、その分野良猫の収容や安楽殺にかかる税金が削減できるという考え方です。それを考えると、TNRに補助金を出している自治体は、財政理論について理解している賢い自治体であるといえます。
Humane(人道的)
Humane! This is another great word to sprinkle into your TNR conversations as often as possible. TNR uses humane traps; the practice as a whole is humane, allowing cats to live out their natural lives. No one wants to be considered inhumane, and TNR allows everyone to be a humane hero.
人道的! これは、TNRの会話に何度でも散りばめたいもう1つの素晴らしい言葉です。TNRは 人道的な捕獲器を使用します。全体として人道的に実行され、猫が自然な生活を送ることができます。誰も非人道的と見なされることを望んでおらず、TNRは誰もが人道的なヒーローになることを可能にします。
【のらぬこの解説】ここで注意しなければならないのは、「殺さない」ことをもって「人道的」と言っているわけではないことです。殺さなければどのような扱いをしてもよいというわけではなく、TNRにおいては捕獲から手術、リターンまで、一貫して野良猫を人道的に取り扱うことが求められます。そしてリターンの後も、猫たちが健やかに生涯を過ごすことができるような管理が求められます。