野良猫と共存するために その4

ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページの記事「5 Tips to Make Community Cats Better Neighbors(野良猫をより良い隣人にするための5つのヒント)」(https://www.aspcapro.org/resource/5-tips-make-community-cats-better-neighbors)の「餌場を清潔に保つ(Keep Feeding Stations Tidy)」の続きです。

 

Even the tidiest feeding station may attract flies, especially in hot weather and around wet food. You can head off or solve complaints by feeding at sundown, when flies are less active, and removing the empty dishes before the flies start buzzing around the next morning. Cleaning dirty dishes is essential to avoid letting fly eggs and larvae develop at your feeding station.

特に暑い時期やウェットフードの周りでは、かなり清潔な餌場でさえハエを引き付ける可能性があります。ハエの活動が少ない日没時に餌を与え、翌朝ハエが飛び始める前に空の皿を取り除くことで、苦情の回避や解決が可能です。餌場でハエの卵や幼虫が発生しないようにするには、汚れた皿を掃除することが不可欠です。

 

【のらぬこの解説】一般論として、ハエが飛んでいる場所は「不潔」とみなされます。自分の生活圏に「不潔」な場所が存在することを快く思う人はいないはずです。餌場が「不潔」であれば、そこを利用する猫も「不潔」というレッテルが貼られてしまいます。

 

Wildlife pests are another common cause for complaint around feeding stations, especially in urban areas where many people expect their neighborhoods to be free of wildlife. Overfeeding of cats may attract rodents, raccoons, skunks, opossums, or other wildlife. Because some of these animals come out at night, you may need to remove all uneaten food after dark. Adjust your feeding routine to address the specific wildlife at your feeding site.

野生の有害生物は、特に多くの人々が近所に野生生物がいないことを期待している都市部では、餌場周辺の苦情のもう1つの一般的な原因です。猫への過剰給餌は、げっ歯類、アライグマ、スカンク、オポッサム、または他の野生生物を引き付ける可能性があります。これらの動物の中には夜に出てくるものもあるので、暗くなってから食べていない食べ物をすべて取り除く必要があるかもしれません。あなたの給餌場所で特定の野生生物に対処するために、あなたの給餌手順を調整してください。

 

【のらぬこの解説】日本は米国ほど「ワイルド」ではないので、猫の餌場に多様な野生動物が出没することは考えにくいのですが、都市部でもネズミが生息していますし、地域によってはアライグマが生息していたりします。ネズミは病原菌の媒介者として忌み嫌われていますし、アライグマは意外に(?)狂暴なのでやはり嫌われます。餌場が迷惑動物にも利用されてしまうと、給餌活動そのものが存続の危機を迎えます。