野良猫と共存するために その7

ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページの記事「5 Tips to Make Community Cats Better Neighbors(野良猫をより良い隣人にするための5つのヒント)」(https://www.aspcapro.org/resource/5-tips-make-community-cats-better-neighbors)の最後は、「猫にねぐらを提供する(Make Cat Shelters a Priority)」です。

 

猫にねぐらを提供する(Make Cat Shelters a Priority)

Providing a shelter for cats not only keeps them safe from the elements—it also means they will not have to go looking in neighbors' crawl spaces, porches or sheds for a warm, dry place to rest.

猫にねぐらを提供することは、猫を雨風から安全に保つだけでなく、近所の家の軒下やポーチ、物置など、暖かくて乾燥した場所を探し回る必要がないことも意味します。

 

【のらぬこの解説】「猫が敷地に居ついて困る」というのは、野良猫に関する苦情の多くを占めます。餌やりをしているわけでもないのに猫が居つくということは、そこが猫にとって良いねぐらになっているわけです。対策としては、物を片づけたり、清掃を徹底するなどして、猫にとって居心地が良い場所ではなくすことが考えられますが、そうなれば猫は新たなねぐらを探すので、その家の人にとってはよいかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。差支えない場所にねぐらを設置すれば、野良猫が迷惑がられる可能性はぐっと減ります。

 

Cats will follow their shelter, and can be discouraged from climbing on cars or other private property by gradually moving their shelters away from problem areas.

猫は自分のねぐらについて移動するので、問題のある場所から徐々にシェルターを遠ざけることで、車や私有地に登るのを阻止することができます。

 

【のらぬこの解説】野良猫をいきなり遠くのねぐらに誘導することは難しいので、最初はねぐらを苦情箇所の近くに設置し、少しづつ理想の場所に移動させていくという手法をとります。

 

Many different designs for effective winter cat shelters are available. Some can be made with very little skill and free or cheap materials, and others require basic carpentry skills, tools and more elaborate materials. Ready-made shelters are also available for purchase.

冬に効果的な猫用のねぐらには、さまざまなデザインがあります。わずかな技術と無料または安価な材料で作れるものもあれば、基本的な大工の技術や工具、より精巧な材料が必要なものもあります。既製のねぐらも購入できます。

 

【のらぬこの解説】野良猫用のねぐらの作成方法については、インターネットで検索すればたくさんの情報が見つかります。