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MASHの立ち上げ期間

MASH(仮設施設における猫の「一斉手術」)の立ち上げ期間について、White(2020)(https://ergovet.com/mash-clinics/)の記述から見ていくことにします。

 

スケジュール(Timeline)

Startup time for a MASH program can vary. 

MASHプログラムの立ち上げ期間はそれぞれ異なります。

 

【のらぬこの一言】

そりゃそうです(笑)。MASHのための医療チームの立ち上げ方は様々です。例えば、

 

・動物病院(フルスペックの動物病院やスペイクリニックなど)が出張でMASHを行う

・既存の動物保護団体の一部門としてMASHチームを編成する

・フリーの獣医師がMASHチームを立ち上げる

 

といったパターンが考えられます。言い換えると

 

・スタッフと器材・資材が揃っている

・スタッフは確保しているが器材や資材の購入が必要

・すべてをイチから揃えていく

 

ということになり、下にいくほど難易度は高くなります。

 

協働型MASHの場合

In the case of collaborative MASH programs, startup may be delayed if collaborating organizations need to be identified and persuaded. However, if collaborating organizations are prepared to host clinics immediately, a MASH program can start up in less than 3 months once finances are obtained.

協働型MASHプログラムの場合、協働団体を特定して説得する必要がある場合は、立ち上げが遅れる可能性があります。ただし協働団体がすぐにクリニックを受け入れる準備ができている場合、MASHプログラムは、資金が得られてから3か月以内に開始できます。

 

【のらぬこの一言】

私の感覚では、MASHチームが「MASHを始めたいので、受入団体を探しています」なんてことはあまりないと思います。多くの場合、野良猫問題に悩んでいて、かつ地元にスペイクリニックがない地域において「どうにかならないか」という話になり、受入団体を組織し来てくれるMASHチームを募る(もしくは編成を促す)というパターンだと思います。受入団体のニーズと医療チームの準備がうまく合えばすぐにMASHを始められます。器材や物資が足りなくても、お金さえあれば3ヶ月くらいあれば揃えられるでしょう。