「サンクチュアリ」の運用 その3

HAHF(ヒルズボロ動物健康基金)が提唱する、野良猫を「サンクチュアリ」で終生飼養するプログラムの実施にあたり、すでに管理されている既存のコロニーをどうするかという問題が出てきます。その点について、(https://hahf.org/wp-content/uploads/media-1/AWAKE-Cat-Management-Program-for-Hillsboroough-County.pdf)から見て見ましょう。

 

There is NO consensus in the local veterinary community on what standard would need to exist if the county were to consider allowing managed, uncontained outdoor colonies of feral and stray cats. The simple reality of known science clashes too severely with public health standards, wildlife considerations, and the welfare of the feral cats. However, in the context of moving toward a future in which cats are valued as highly as our dogs and treated the same, we offer the following considerations for existing colonies that have registered caregivers. These considerations are in no way intended to be guidelines for future cat colonies – under this plan new colonies would NOT be allowed once registration of existing colonies is complete. These limitations would be strictly enforced and the colonies closely monitored for compliance. 

野猫や野良猫の管理された屋外のコロニーを許可することを郡が検討する場合、どのような基準が必要なのか、地元の獣医界ではコンセンサスが得られていません。既知の科学の単純な現実は、公衆衛生基準、野生動物への配慮、そして野良猫の福祉とあまりにも激しく衝突します。しかし、猫が犬と同じように高く評価され、同じように扱われる未来に向かうために、私たちは、登録された保護者がいる既存のコロニーに対して、以下のような配慮をすることを提案します。これらの配慮は、決して将来の猫のコロニーに対するガイドラインを意図したものではありません。この計画では、既存のコロニーの登録が完了した後は、新しいコロニーの設立は許可されません。これらの制限は厳しく実施され、コロニーが遵守しているかどうか注意深くモニターされるでしょう。

 

【のらぬこの一言】

HAHFは公衆衛生、自然保護、および動物福祉の観点からTNRに反対しています。しかしすでにTNRによって管理されている「屋外のコロニー」については、一定の基準を満たせば存続可能としています。しかし新たなコロニーの「設立」は認めず、既存の屋外のコロニーに対しても、厳しい監視が必要としています。屋外のコロニーは適切に管理されていればいずれは縮小していくはずですので、将来的には屋外のコロニーはゼロになり、全てのコロニーは「サンクチュアリ」内で管理されることになります。「屋外のコロニー」に要求される要件については、次回以降にご紹介することにしましょう。