子猫の避妊去勢のタイミング

英国の猫関連団体の連合体であるThe Cat Groupは、2006年の“Timing of neutering”(避妊去勢手術の時期)という声明(http://www.thecatgroup.org.uk/policy_statements/neut.html)で、子猫の避妊去勢手術のタイミングについての考え方が述べられています。

 

When should a kitten be neutered?

子猫はいつ避妊去勢するべきですか?

This question has different answers depending on the origin of the kitten and the prospects of ensuring that it is neutered. In principle -Neuter as early as practical and before cat is sexually mature

この質問の答えは、子猫の出自と、確実に避妊去勢されるかどうかによって異なります。原則として -できるだけ早く、猫が性的に成熟する前に避妊去勢する。

 

(i) For owned kittens - book in to neuter soon after vaccinations complete (see below)

所有されている子猫の場合 - ワクチン接種が完了したらすぐに避妊去勢手術を予約してください (下記参照)。

 

(ii) In the rescue situation, neuter when at the facility or as (i) for rehomed kittens

保護子猫は、施設にいる間に避妊去勢します。または、譲渡や里親により家庭に入った子猫は (i) に準じます。

 

(iii) For feral kittens going back to site - neuter when trapped

野良の子猫を元の場所に戻す場合 - 捕獲されたタイミングで避妊去勢します

 

(iv) For feral kittens young enough to go to homes, treat as rescue kittens (ii)

家庭に入れるには若すぎる野良の子猫については、保護子猫として扱います (ii)。

 

ワクチン接種との兼ね合い

Allow enough time between neutering, vaccination and homing to mimimise 'stress'.

「ストレス」を軽減するために、避妊去勢手術、ワクチン接種、家庭に入れるまでの間に十分な時間を確保してください。

 

Best to vaccinate before neutering as there is some risk of infection when at the veterinary surgery being neutered.

動物病院での避妊去勢手術では感染のリスクがあるため、避妊去勢手術前にワクチンを接種することをお勧めします。

 

【のらぬこの一言】

例えば猫用の3種混合ワクチンは、説明書どおりであれば生後8週齢に1回目、その4週間後に2回目接種します。つまり2回目のワクチン接種が完了してから数週間後に避妊去勢手術を行うとすると、だいたい4か月齢になるという計算になります。