英国の猫関連団体の連合体であるThe Cat GroupのWebページ “Anaesthesia for neutering kittens”(子猫の避妊去勢のための麻酔)(http://www.thecatgroup.org.uk/anaes.html)には、幼い子猫の麻酔中の注意点について述べられています。
体温の測定
Additional requirements for monitoring are body temperature, essential in such small animals as it must actively be maintained as close to normal as possible, at least above 36℃.
モニタリングのもうひとつの要件は体温であり、少なくとも 36℃以上で、可能な限り正常値に近づける必要があるため、このような小動物には不可欠です。
輸液
Since surgery for neutering is generally of only a few minutes duration, it is generally unnecessary routinely to infuse fluids, as would be normal for longer surgeries. However, isotonic fluids with glucose supplementation should be infused at 10 ml/kg/hr intravenously if anaesthesia if prolonged beyond 10-15 minutes or if there is any haemorrhage.
避妊去勢手術は一般に数分しかかからないため、長時間の手術で通常行われているように定期的な輸液を行う必要はありません。ただし、麻酔が 10 ~ 15 分以上続く場合、または出血がある場合は、ブドウ糖を添加した等張液を 10 ml/kg/hrで静脈内注入する必要があります。
【のらぬこの一言】
成猫の場合、妊娠後期や子宮蓄膿症の避妊手術の際には輸液が必要ですが、今は子猫の話なので、ここでは触れられていません。
まとめ
麻酔事故(およびそれに関する合併症)は子猫の早期避妊去勢手術に対する懸念事項のひとつですが、基本的な手順を忠実に実行すれば、少なくとも避妊去勢手術(健康な個体に対する選択的手術)においては、手術のリスクは成猫も子猫も大差がないことがわかります。