子猫の麻酔に用いられる薬剤 その3

英国の猫関連団体の連合体であるThe Cat GroupのWebページ “Anaesthesia for neutering kittens”(子猫の避妊去勢のための麻酔)(http://www.thecatgroup.org.uk/anaes.html)には、子猫の麻酔に用いられる薬剤について述べられています。

 

吸入麻酔薬

Volatile anaesthetic agents can be used, after the injectable agents have sedated the kitten, to deepen anaesthesia enough to allow intubation in female kittens prior to maintenance of anaesthesia via the breathing circuit. Sedation with opioid, ketamine and benzodiazepine combinations may be sufficient to allow castration of male kittens, but where this is inadequate volatile agents may be given by mask to allow the procedure to be completed. Halothane has been used successfully for many years; however, isoflurane has a more rapid onset and little hepatic metabolism and is probably a better choice. Sevoflurane should prove to be even better as it is less irritant to the respiratory system and allows even smoother induction. Nitrous oxide may be used up to 67 per cent of the inspired gas to enhance the analgesic effect of the gas mixture.

吸入麻酔薬は、注射剤で子猫を鎮静した後、メスの子猫に挿管できるように十分に麻酔を深くしてから、呼吸回路で麻酔を維持するために使用することができます。オピオイド、ケタミン、ベンゾジアゼピンの組み合わせによる鎮静は、オスの子猫の去勢には十分かもしれませんが、これが不十分な場合は、手順を完了するためにマスクによって吸入麻酔薬を投与することがあります。ハロタンは長年にわたって使用されてきました。ただし、イソフルランはより迅速に効果を表し、肝代謝がほとんどないため、おそらくより良い選択です。セボフルランは、呼吸器系への刺激が少なく、よりスムーズな誘導を可能にするため、さらに優れていることが証明されるはずです。吸入ガスの 67% まで亜酸化窒素を使用して、混合ガスの鎮痛効果を高めることができます。

 

【のらぬこの一言】

筋肉注射によって麻酔効果がある薬剤を体内に注入すると、一時的に効果が現れ、次第に覚めていきます。オスの去勢なら麻酔から覚める前に手術を終えることができる可能性が高いですが、それはやってみないとわかりません。追加の薬剤を注射すると麻酔効果を維持することができますが、麻酔事故の可能性がありますし、手術後に麻酔から覚めにくくなります。そのため、注射麻酔を「軽め」にかけて、吸入麻酔薬で麻酔を維持するというのが一般的です。