スペイクリニックの退院指示 その1

スペイクリニックで動物の避妊去勢手術を行った場合、通常であれば飼い主に今後の注意事項を伝えるために指示書を渡します。ASPCA(米国動物虐待防止協会)のスペイクリニック(Spay / Neuter Alliance)では、手術の契約書(同意書)の控えに手術後の指示事項が書かれています。赤く囲った部分がそうです。

かかりつけ医の重要性

赤い囲みの部分の右下に、こう書かれています。

 

Our vets recommend that you establish a wellness program for the Animal with a regular full-service veterinarian.

私たちの獣医師は、かかりつけのフルサービスの獣医師と一緒に動物の健康維持を行っていくことをお勧めします。

 

基本的にスペイクリニックは避妊去勢手術のみを行いますから、その後のペットの健康管理についてはかかりつけ医に引き継ぐことになります。しかしスペイクリニックで手術を受けるペットには、かかりつけ医がいないことが多いのです。仮に病気やケガが全くなかったとしても、ワクチン接種や駆虫など定期的な予防医療は必要ですし、欲を言えば定期的な健康診断も受けさせてほしいところですので、かかりつけ医の存在は必須です。避妊去勢手術を実施すればそれでおしまいというわけではないことを、この1文が示しています。

 

手術済みのサイン

その上にはこう書かれています。

 

The Animal received a green tattoo next to their incision.

This tattoo is a scoring process in the skin.

IT IS NOT AN EXTRA INCISION.

動物は、切開の横に緑色のタトゥーを入れました。

この入れ墨は、皮膚をひっかいたものです。

余分な切開ではありません。

 

Spay / Neuter Allianceでは、避妊手術を実施した証として、切開部の横にタトゥーを入れています。