アニマルシェルターにおける受入時検査 その1

アニマルシェルターに動物を受入れる際には、必ず身体検査が必要です。どのような検査をどの程度実施すればよいのか、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページ記事“Animal Intake Physical Examination”(https://www.aspcapro.org/resource/animal-intake-physical-examination)から見ていきましょう。

 

受入時身体検査とは何か

The health status of each animal entering the shelter system must be evaluated, documented, and monitored beginning at intake. A key component of this assessment is the physical examination. Conducting this exam at or shortly after intake allows shelter personnel to recognize and address any health problems that are present or that develop during an animal’s time in care. A physical examination can be done by trained persons operating under a veterinarian-designed protocol.  

シェルターに入る各動物の健康状態は、受入れ時から評価、記録、および監視する必要があります。この評価の重要な要素は身体検査です。この検査を受入れ時または受入れ直後に実施することで、シェルターの職員は、動物の世話中に存在する、または発症する健康上の問題を認識して対処することができます。身体検査は、獣医師が作製した手順の下で訓練を受けた人が行います。

 

受入時身体検査の目的

Objectives of the intake examination include: 

Establishment of baseline health information 

Identification of urgent needs, including infectious disease concerns 

Identification of needs that may arise during shelter stay

受入時検査の目的は次のとおりです。

ベースラインの健康情報の確立

感染症の懸念を含む緊急のニーズの特定

シェルター滞在中に発生する可能性のあるニーズの特定

 

【のらぬこの解説】

これをわかりやすく言うと、

・受入時の健康状態の把握

・緊急的な対応(隔離等)の必要性の判断

・食餌や収容環境など、収容中における注意事項の特定

の3つです。いずれも動物の管理のためには重要な情報です。