受入時検査の実際<運動器の触診>

UCデービスのホームページ(https://www.sheltermedicine.com/library/resources/?r=performing-a-physical-exam-on-a-shelter-animal)から、アニマルシェルターの受入時検査の具体的手順を見ています。

 

6. Musculoskeletal and neurological:(筋肉、骨格および神経系)

Watch the animal move (you may already have done this as you brought the animal out for its exam). Note whether it seems normally aware of it’s environment and normally coordinated. Signs of abnormal neurological function – such as circling, staggering, and incoordination - should always raise concern, as they may be signs of serious disease (canine distemper, rabies, FIP). Look and feel all over for pain, swelling or muscle wasting. Check the toenails for fraying (evidence of recent hit by car), declawed status, foreign bodies between the toes, and identifying features such as extra toes or dew claws.

動物の動きを観察します (検査のために動物を連れ出したときに、すでにこれを行っている場合があります)。通常は自分の環境を認識しており、正常に調整されているように見えるかどうかに注意してください。旋回、よろめき、協調運動失調などの異常な神経機能の徴候は、深刻な病気 (犬ジステンパー、狂犬病、FIP) の徴候である可能性があるため、常に懸念する必要があります。全身の痛み、腫れ、筋肉の萎縮を見て、触れてください。足の爪のぐらつき(最近車にひかれた証拠)、爪のはがれ、足の指の間の形成物、および多指症や狼爪などの特徴を確認してください。

 

【のらぬこの解説】

異常行動から疑われる中枢神経系の疾患は、犬はジステンパー、猫はFIP(非滲出型)が代表的ですが、そうでないにしても脳に何らかの障害がある可能性がありますので注意する必要があります。

そして全身の筋肉を観察し、必要に応じて触診します。

犬の指は前肢5本、後肢4本です。歩くためには人差し指~小指の4本しか必要ないため、後肢は親指が退化してなくなり、前肢の親指は痕跡だけが残っています。退化した親指は歩くのに使われない(地面につかない)ため、少し上についています。本来後肢にないはずの親指(の痕跡)が後肢に生えている場合、それを「狼爪」といいます(前肢の正常な親指も含めて「狼爪」と呼ぶこともあります)。また、地面につく指が4本を超える場合「多指症」といいます。犬種によっては指の間に「水かき」を持つものもあります。「狼爪」や「多指症」、「水かき」は、犬種や系統の推定に役立つことがあります。