UCデービスのホームページ(https://www.sheltermedicine.com/library/resources/?r=performing-a-physical-exam-on-a-shelter-animal)から、アニマルシェルターの受入時検査の具体的手順を見ています。
14. Mouth:(口)
Teeth(歯)
Check the teeth for patterns of abnormal wear. Worn enamel on the inside of the canines can be caused by cage chewing. Flattened incisors can indicate a history of hair chewing, sometimes associated with a history of skin allergies. Patchy enamel loss can be caused by a history of distemper. Moderate to severe dental disease should be noted so potential adopters can be advised that the animal will need dental care soon after adoption.
歯に異常な摩耗のパターンがないかチェックします。犬歯の内側のエナメル質の摩耗は、ケージの咀嚼によって引き起こされる可能性があります。扁平な切歯は、皮膚アレルギーの病歴に関連することもある、髪を噛んだ病歴を示している可能性があります。斑状のエナメル質の喪失は、ジステンパーの病歴が原因である可能性があります。中等度から重度の歯の病気に注意する必要があります。そうすれば、譲渡後すぐに動物の歯科治療が必要になることを譲渡希望者に知らせることができます。
【のらぬこの解説】
アニマルシェルターのクリニックでは、通常歯科治療は行いません。歯科治療が必要な動物については、譲渡後に新しい飼い主が歯科治療のスキルを持った動物病院に治療を依頼することになります。
Gums(歯茎)
Gums should be pink in a healthy animal. Pale gums indicate anemia, shock, or other cardiovascular problems. Yellow gums indicate liver or blood disease. Severe gum inflammation in cats is sometimes associated with FIV or calicivirus infection.
健康な動物の歯茎はピンク色です。歯茎の色が薄い場合は、貧血、ショック、またはその他の循環器系の問題を示しています。黄色い歯茎は、肝臓または血液の病気を示します。猫の重度の歯茎の炎症は、FIVまたはカリシウイルス感染に関連していることがあります。
【のらぬこの解説】
猫の重度の歯肉炎は、猫エイズを疑う所見のひとつです。猫カリシウイルス感染症(いわゆる「猫かぜ」の一種)はどちらかというと口内炎のイメージです。