UCデービスのホームページ(https://www.sheltermedicine.com/library/resources/?r=performing-a-physical-exam-on-a-shelter-animal)から、アニマルシェルターの受入時検査の具体的手順を見ています。
20. Temperature:(体温)
It may not be practical to check temperature on all animals. However, if the animal appears ill, has visible wounds or abscesses, or has a history suggestive of heat stress, the temperature should definitely be checked.
体温:すべての動物の体温を計測するのは現実的ではないかもしれません。ただし、動物が病気を疑われる場合、目に見える傷や膿瘍がある場合、または熱ストレスを示唆する病歴がある場合は、体温を確実にチェックする必要があります。
【のらぬこの解説】
犬や猫の正常体温は100℉~102.8℉(37.8℃~39.3℃)といわれていて、106.5℉(約41℃)を超えると緊急対応が必要とされています。
21. Approximate age:(おおよその年齢)
Guidelines on aging animals based on dentition are available from the Humane Society of the United States. Aging by teeth is most useful in animals less than one year old. Although overall body condition, condition of teeth and appearance of the eyes can give some idea of age, it is impossible to accurately estimate age within better than a few years in a mature animal.
歯列に基づく動物の年齢推定に関するガイドラインは、米国人道協会から入手できます。歯による年齢推定は、生後1歳未満の動物に最も有効です。全体的な体の状態、歯の状態、目の外観からある程度の年齢を推測することはできますが、成熟した動物の場合、数年単位で年齢を正確に推定することは不可能です。
【のらぬこの解説】
HSUSのガイドラインはhttps://www.ruralareavet.org/PDF/Physical_Exam-How_to_Determine_Age.pdfで入手できます。
ざっくり言うと、猫は2~4週齢、犬は3~4週齢で乳歯が生え始め、8週齢で乳歯が生えそろい、猫は3~4ヶ月齢、犬は4~5ヶ月齢で永久歯に生え変わり始め、猫は6ヶ月齢、犬は7ヶ月齢で永久歯が生えそろうので、それで年齢が推定できるということです。そして前歯・犬歯・奥歯によって生えるタイミングが違うので、生えている歯の種類によって少し細かい判定も可能です。