避妊去勢手術の推奨月齢<犬の場合>

犬や猫の避妊去勢手術はどのタイミングで実施すればよいか、現状では獣医師の間でも意見が分かれているところです。現時点において、犬や猫の避妊去勢手術をどれくらいの月齢で実施すればよいか、HSUS(米国人道協会)が現在の知見をまとめています。HSUSのホームページ“Why you should spay/neuter your pet”(https://www.humanesociety.org/resources/why-you-should-spayneuter-your-pet)から、犬について見ていきましょう。

 

飼犬(メス)の場合

Owned female dogs should be spayed before they are 5 months old.

飼われているメス犬は、生後 5 か月になる前に避妊手術を行う必要があります。

 

【のらぬこの解説】

メス犬の場合、猫と考え方は同じです。

 

飼犬(オス)の場合

Owned small, medium and large breed male dogs should be neutered before they are 5 months old.

小型犬、中型犬、大型犬のオス犬は、生後 5 か月になる前に去勢する必要があります。

 

Owned giant breed male dogs who are house pets should be neutered after growth stops, between 12 to 15 months of age due to orthopedic concerns.

家庭のペットとして飼われている超大型犬のオス犬は、整形外科上の懸念により、成長が止まった後、生後12〜15か月の間に去勢する必要があります。

 

Owned giant breed male dogs who roam freely should be neutered before they are 5 months old due to the population concerns of unintended breeding.

放し飼いの超大型犬のオス犬は、意図しない繁殖の懸念があるため、生後 5 か月になる前に去勢する必要があります。

 

【のらぬこの解説】

オス犬の場合も、メス犬と考え方は同じです。ただし超大型犬の場合、去勢が骨の成長に影響を及ぼす可能性があるため、成長期の去勢を推奨していません。とはいえ、放し飼いの超大型犬についてはそのリスクよりも、予期せぬ繁殖を防止することが優先されます。

 

保護犬の場合

Shelter animals should be altered prior to adoption—ideally, as early as 6 weeks old; however, some states may require waiting until the animals are 8 weeks old.

シェルターの動物は譲渡前に手術する必要があります。ただし、州によっては、動物が生後 8 週になるまで待つ必要がある場合があります。

 

【のらぬこの解説】

保護犬の場合、保護猫と考え方は同じです。