発泡スチロール容器を用いた地域の猫のねぐら その2

ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“4 Tips for Sheltering Community Cats in Winter”(冬に地域の猫を保護するための4つのヒント)https://www.aspcapro.org/resource/4-tips-sheltering-community-cats-winterから見から、発泡スチロール製容器を用いた冬用の地域の猫のねぐらについて見ています。

 

※注意!

ここでいう「地域の猫」とはTNRやRTFなどにより避妊去勢手術済みで、一代限りの命として地域の野外で暮らしている猫をいいます。避妊去勢手術を施さず、野良猫に餌やりだけを行う行為は不幸な猫を増やしてしまうため厳禁です。

 

2) KEEP THEM OUT OF HARM’S WAY(危害を防ぐ)

Placement of shelters is important to keep cats safe from predators. If unleashed dogs are in the area, place your shelter behind a fence where the dogs can’t get in, or have the entrance facing a wall so that only the cats can get in and out, and be sure the shelter is weighted down and hard to move.

猫を捕食者から守るためには、ねぐらの配置が重要です。放し飼いの犬がそのエリアにいる場合は、犬が入らないフェンスの後ろにねぐらを置くか、猫だけが出入りできるように入り口を壁に向けて、ねぐらに重りを付けて動かしにくくします。

 

【のらぬこの解説】

猫の行動範囲を制限する意味から、ねぐらは給餌場の近くに置くとよいかもしれません。発泡スチロール容器は軽いので、レンガなどの重しを載せて固定します。

 

3) THINK SMALL(小さくすることを考える)

Form a cat-sized doorway with a box cutter or kitchen knife, keeping it small to prevent larger predators from getting in. You can also make two doorways to provide an escape route, but as this means less protection from cold, be sure to put flaps over the doorways.

カッターナイフや包丁で猫の大きさの出入り口を作り、大きな捕食者が侵入しないように小さくします。また、出入り口を2つ作って避難経路を確保することもできますが、その分防寒性が低くなるので、出入り口には必ず垂れ扉をつけてください。

 

【のらぬこの解説】

出入口は必要最小限の大きさが望ましいですから、発泡容器を丸く切り抜く技量があればそのほうが良いです。工作に自信がなければ、15センチ四方くらいの正方形に切り抜くのもアリです。底よりもやや上に穴をあけるのがポイントです。