ASPCA（米国動物虐待防止協会）による、スペイクリニックを建設する際のいわゆる「建設ガイド」 “S/N Building & Equipment Resource Guide”（以下「ガイド」）を元に、スペイクリニックの理想的な間取りについて考えてみます。あくまでも「理想的な」ですので、極力これに近づけることが望ましいといえます。
This is a list of ideal components for a 1-Vet clinic（獣医師1名のクリニックの理想的な要素）
Restroom（トイレ）
NEED TO HAVE（ぜひ欲しい）
Unisex bath that meets ADA specs
ADA（米国障害者差別禁止法）規格対応の男女兼用トイレ
NICE TO HAVE（あった方がよい）
Second bath for staff, shower stall
スタッフ用の予備トイレ、シャワーブース
COMMENTS（コメント）
Position one bath near lobby for client convenience.
クライアントの利便性を考慮して、ロビー近くにトイレを1か所配置します。
【のらぬこの解説】
トイレはあったほうがよいでしょう。クライアントとスタッフとの兼用とするなら、ロビー近くに置くのが便利です。なお、日本では「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」（バリアフリー法）にトイレの規定がありますが、動物病院は対象外のようです。
Offices（事務室）
NEED TO HAVE（ぜひ欲しい）
ED or Mgr. private office
施設責任者の事務室
NICE TO HAVE（あった方がよい）
Private vet office
獣医師の事務室
COMMENTS（コメント）
Good to have one extra office or workspace in reception for volunteers.
ボランティア用の事務室や執務場所があればなお良いです。
【のらぬこの解説】
まず施設責任者の執務室を、と考えるのは米国的感性なのかもしれませんが、それよりもスタッフ控室の方が必要だと私は思います