スペイクリニックの手術灯

ASPCA(米国動物虐待防止協会)による、スペイクリニックを建設する際のいわゆる「建設ガイド」 “S/N Building & Equipment Resource Guide”(以下「ガイド」)から、具体的な内装や機材について見ています。

 

Surgical Lights(手術灯)

Calculate the location of your surgical light so that the electricians can correctly place the wiring. Lights are very heavy and must be mounted to the building frame so an extension rod is used to bring the lights to a useable level. Your contractor can determine the length of the extension rod to order with your from your equipment supplier. Specs for the surgical lights vary by brand/model, so verify with the manufacturer based on what you ordered. The standard equipment list calls for one surgical light which can be rotated/moved to direct light on each surgical table as needed. If you have the funds, you may choose to purchase a surgical light for each table.

電気技師が正しく配線を配置できるように、手術灯の位置を計算します。手術灯は非常に重く、建物のフレームに取り付ける必要があるので、延長ロッドで手術灯を使用する位置まで持っていきます。延長ロッドの長さは、契約者が機器販売業者に注文して決定します。手術灯の仕様はブランドやモデルによって異なるため、注文の際はメーカーにご確認ください。標準装備の手術灯は1台で、必要に応じて回転・移動して各手術台に光を当てることができます。資金がある場合は、各手術台用に手術灯を購入することもできます。

 

【のらぬこの解説】

手術灯とは丸くて大きい、多数のライトの集合体のことです。多数のライトを組み合わせることにより、手術部位に影を作ることなく確実に照らすことができるのです。スペイクリニックの手術室にも専用の手術灯を置くことが理想で、「ガイド」にもそう書かれています。しかし専用の手術灯は高額なので、手術台ごとに設置することが予算的に厳しければ、1台の手術灯を複数の手術台で使いまわす(アームを伸ばして灯の位置を動かすわけです)というわけです。

 

しかし子宮吊り出し法による避妊手術を行うスペイクリニックにとって、手術灯はオーバースペックであるともいえます。吊り出し法は開腹して中を観察しながら行う手術ではありませんから、術野が一定の明るさで照らされていれば事足りるのです。実際にMASH(仮設会場で行う「一斉手術」)の現場では普通の電気スタンドが用いられています。もちろん予算が許せば手術灯を用意してもよいですが、優先順位は低いといえます。