アニマルシェルターの施設(21) 受入れ場所

2022年に改訂された、ASV(シェルター獣医師会)の“Guidelines for Standards of Care in Animal Shelters Second Edition”※(アニマルシェルターにおけるケアの基準に関するガイドライン第2版、以下「ガイドライン」)から、アニマルシェルターの施設について見ています。

 

4.10 Intake spaces(受入れ場所)

Shelter admission areas should be separated from adoptions and other client-facing areas.

シェルターの受入れ場所は、譲渡やその他の来場者に接する場所から分離すべきである。(p19)

 

To allow for safe and efficient processes, animal intake should occur in a designated quiet space away from the main pattern of foot traffic. 

安全で効率的な作業を可能にするため、動物の受入れは、主な通行パターンから離れた指定された静かな場所で行うべきである。(p19)

 

Cages and kennels in intake areas should only hold animals until their initial intake assessment has been completed. 

受入れ場所のケージや犬舎は、最初の受入時検査が終了するまでの間のみ動物を収容するべきである。(p19)

 

Intake rooms should have elevated surfaces to place animals in carriers off of floor level.

受入れ室は、動物を床面から離してキャリーケースに入れるために、高い位置に設置するべきである。(p19)

 

【のらぬこの解説】

アニマルシェルターで動物を受入れる場所は、一般来場者の入口とは分離すべきです。衛生上の問題もありますが、多数の人が出入りする場所は動物にストレスを与えます。別の入口を設けることがどうしても困難な場合は、仕切りを設けるか、時間帯を分ける必要があります。受入時検査が終了したら、速やかに動物を受入れ場所からしかるべき場所に移動させるべきです。

 

4.11 Drop boxes(ドロップボックス)

The use of ‘drop boxes’ where live animals are placed in unmonitored receptacles for later intake is unacceptable. 

生きている動物を後で受入れるために監視されていない容器に入れる「ドロップボックス」の使用は許されない。(p19)

 

【のらぬこの解説】

アニマルシェルターの開所時間外に動物を受入れるために「ドロップボックス」を用いることは許されません。安易な持ち込みを増長させますし、けがや病気の動物の場合、命にかかわることもあります。時間外受入れについては緊急連絡先の明示、もしくは警察や動物病院との協力体制により対処すべきです。

 

※ Journal of Shelter Medicine and Community Animal Health 2022 -http://dx.doi.org/10.56771/ASVguidelines.2022