麻酔器の取扱い その2

“The Association of Shelter Veterinarians’ 2016 Veterinary Medical Care Guidelines for Spay-Neuter Programs”※(ASVによる避妊去勢プログラムにおける獣医療ガイドライン2016;以下「S/Nガイドライン」)から、麻酔器の取扱いについて見ています。

 

Anesthesia equipment 麻酔器 ※続き

 

麻酔器のメンテナンス

Anesthesia machines and monitors should be maintained in accordance with manufacturers’ recommendations through regularly performed in-house procedures or regular outsourcing to equipment and vaporizer service companies.

麻酔器とモニターは、製造者の推奨事項に沿って、定期的に内部で行うか、機器や気化器のサービス会社に定期的に委託してメンテナンスを行うべきである。(p170R)

 

【のらぬこの解説】

麻酔器のメンテナンスの頻度は手術件数に依存します。メンテナンスリストを作成し(ネットで拾えます)、できれば使用日ごとにメンテナンスを実施することが望ましいといえます。

 

二酸化炭素吸収剤の交換

Carbon dioxide absorbents should be checked and changed regularly; higher volumes of patients dictate increased frequency of changing and cleaning of canisters. 

二酸化炭素吸収剤は定期的にチェックし、交換する必要がある。患者数が多い場合には、容器の交換や清掃の頻度を増やす必要がある。(p170R)

 

【のらぬこの解説】

二酸化炭素吸収剤は、説明書の指示通りに交換する必要があります。

 

余剰ガス排除装置の使用

A waste gas scavenging system should be used; both active and passive systems are acceptable. 

余剰ガス排除装置を使用すべきであり、能動的、受動的システムのどちらでも構わない。(p170R)

 

When canisters are used, they must be carefully monitored, weighed regularly, and discarded at the conclusion of their effective service life.

回収缶を使用する場合は、注意深く監視し、定期的に重量を測定し、有効期間が終了したら廃棄しなければならない。(p170R)

 

【のらぬこの解説】

余った麻酔ガスが手術室に充満してしまうと、室内の人間と動物の双方に悪影響を及ぼします。そのため、余った麻酔ガスを逃がす手段が必要です。「能動的システム」とは、排気ファンや陽陰圧により強制排気する方法で、固定式のクリニックに適しています。「受動的システム」とは、単純に管を外部に伸ばして排気したり、缶入りの活性炭に吸着させたりする方法です。これらの方法は移動式のクリニックに適していますが、手術数が非常に多い場合、活性炭に吸着させる方法は推奨されません。

 

※JAVMA • Vol 249 • No. 2 • July 15, 2016 -https://avmajournals.avma.org/view/journals/javma/249/2/javma.249.2.165.xml