米国のShelter Animals Countが運用している、社会奉仕活動としての動物保護活動に関するデータベースであるCommunity Services Databaseベータ版(CSD)※であげられている最初の項目の最後はSUPPORT SERVICE(支援サービス)です。
支援サービス
支援サービスは飼い主がペットを飼い続けるための活動で、物的支援や役務の提供など多岐にわたります。
Pet Food(ペットフード)
ペットパントリー(Pet Pantry)や類似の活動により、ペットフードの提供を行う活動を指します。ペットパントリーとはいわゆる「フードバンク」のペットフード版で、寄付されたフードが一定の場所に集められ、そこから希望者がフードを持ち帰ることができます。ペットパントリーの中には、自宅への配達サービスを行っているところもあります。
Pet Supplies(ペット用品)
リードや首輪、キャリーケースといったペット用品を配布する活動を指します。ペット用品に特化したサービスもありますし、ペットパントリーの一環として実施されることもあります。
Grooming(トリミング)
地域奉仕活動としてペットのトリミングを行う活動を指します。ちなみに英語では毛のカット等によりペットの全身を整えることは“Trimming”ではなく“Grooming”と呼ぶことが多いです(施術者は“groomer”です)。ちなみに「爪切り」は“Nail trim”です。
Temporary Housing for Owned Animals(ペットの一時預かり)
ペットの一時預かりを行う活動を指します。この場合、ペットは飼い主の元を離れ、単独で滞在します。
Temporary Housing for People and Animals(同伴避難)
ペットと同居できる仮設住居を提供する活動を指します。
Other Pet Retention Services(その他のペット保持サービス)
柵の設置・補修サービスや犬小屋の建設支援、Pet deposit(賃貸住宅でペットを飼育しようとする際の保証金)の補助など、その他ペットを飼い続けるためのサービスを指します。
Rehoming Support(譲渡支援)
シェルターやレスキューグループ(保護団体)への受入れを伴わない、新しい飼い主を探すための支援を指します。
※ https://www.shelteranimalscount.org/wp-content/uploads/2022/07/SACCommunityServiceDatabase_CSD_R070522.pdf