Barn Cat Program (6) 猫の住居

家庭動物としての譲渡に向かない野良猫を「納屋猫」として譲渡する“Barn Cat Program”について、Austin Pets Alive!(APA!)のMonica Frendenによる“Starting a Barn Cat Program in your Community”(以下「ハンドブック」)※1から見ています。

 

猫の住居

「納屋猫」の住居は新しい「飼い主」が提供することになりますが、猫が新しい環境に慣れて定着するまでの仮住まいはシェルター等が用意する必要があります。Barn Cat Programでは、大型の犬用クレートの中にねぐら(小型の猫用キャリーケース)やトイレなどを設置して用いることが多いですが、予算が厳しい場合もあるでしょうから、財布にやさしい住居の例が「ハンドブック」にあげられています。(p6)

 

屋外の住居

 

Chicken coops(鶏小屋)

鶏小屋は野良猫の住処として最適です。Craigslist※2で安価か無料の鶏小屋を探すか、寄付してもらえるかどうか確認してみましょう。と「ガイドブック」には書かれています。

 

Build an enclosure(囲いを作る)

木材や金網などで囲いを作り、猫をその中で飼うという手もあります。その際にはすき間は5cm以内で、猫の攻撃に耐えられる強度が必要です。また猫は地面に穴を掘り逃げ出すことができるため、囲いには床が必要です。

 

既製品の購入

表現が面白かったので、原文を引用しておきます。

 

If you find yourself overrun with money, you can always purchase prebuilt outdoor cat habitats.

もしお金が有り余っているのなら、屋外の猫用住居の既製品をいつでも購入できます。

 

そりゃそうですよね。

 

屋内の住居

工場や倉庫など屋内に住居を設置する場合、ワイヤーケージ(譲渡会などによく用いられる檻型ケージ)を用いることができます。長辺が1メートル以上のケージを用いれば、ねぐらと1~2頭の猫を収容することができます。新品を購入してもよいですが、古くなって譲渡会には見栄えが悪いワイヤーケージを流用すれば安くつきます。

 

※1 https://www.maddiesfund.org/assets/documents/Institute/APA!%20Barn%20Cat%20Handbook.pdf

 

※2 Craigslistは全米最大の「クラシファイドサイト」(個人間の情報交換のための交流サイト)です。日本でいうところの「ジモティー」のようなものです。