Barn Cat Program (18) 譲渡候補者と話す その2

家庭動物としての譲渡に向かない野良猫を「納屋猫」として譲渡する“Barn Cat Program”について、Austin Pets Alive!(APA!)のMonica Frendenによる“Starting a Barn Cat Program in your Community”(以下「ハンドブック」)※から見ています。

 

Talking with Potential Adopters(譲り渡し候補者と話す)<続き> (p21)

希望者から「納屋猫」の譲り受けを進めたい旨の返信があれば、希望者に電話をかけて直接話をします。その最大の目的は、新しい飼い主や飼養場所が「納屋猫」にとって適切であることの確認です。敷地の配置、どのような別棟があるか、幹線道路からの距離、猫がコヨーテに襲われる事例の有無、その他必要な質問について、時間をかけて答えてもらいます。逆に希望者からの質問にも答えていきます。譲り受け希望者と直接話し質疑応答を重ねることにより、希望者が「納屋猫」についてきちんと認識しているかどうか、また今後起こりえることについて理解しているかどうかを確認する機会が得られます。その上で、譲渡の詳細について詰めていきます。

 

希望者からの要望にはできるだけ応える

その際に、希望者の多くは「メス2頭」や「三毛がいい」といった要望を出してきます。その要望には極力対応しましょう。また「人懐っこい猫がよい」とか「慣れていないワイルドな猫が好き」といった要望であれば、プログラム対象の野良猫の気質とマッチングさせることも可能です。

(のらぬこ注)「ハンドブック」にはこう書かれていますが、人懐っこい猫は家庭動物として通常の譲渡に回した方が良いのではないかと個人的には思っています。

 

猫の選択

野良猫は適切な収容が非常に難しく、また譲り受け希望者に対して愛想のいい態度も示さないでしょうから、一般の譲渡のようにワイヤーケージに入れた猫を希望者に選んでもらうといったことは避けた方がよいでしょう。希望者はさまざまな要望を出してきますが、最終的にはスタッフがその希望者にとって最適であると思う猫を選ぶべきです。新しい飼い主は通常、この取り決めに満足しています。

 

注意事項の伝達

以下の注意事項について、簡潔に伝えます。

 

・猫の引き渡しの1~2日前にメールで日時を連絡する

・猫はクレートに入った状態で届く(もしくはスタッフがクレートに入れる)ので、2~4週間はクレートの中に入れたままにする

(「ハンドブック」によると、これがなかなか守ってもらえないそうです。「2週間はそのまま」と、耳にタコができるほど呪文のように繰り返すとよいそうです)

 

※https://www.maddiesfund.org/assets/documents/Institute/APA!%20Barn%20Cat%20Handbook.pdf