Barn Cat Program (23) 最後に

家庭動物としての譲渡に向かない野良猫を「納屋猫」として譲渡する“Barn Cat Program”について、Austin Pets Alive!(APA!)のMonica Frendenによる“Starting a Barn Cat Program in your Community”(以下「ハンドブック」)※から見てきましたが、最後に著者からのメッセージで締めくくりたいと思います。

 

Monica’s Lessons(モニカから一言)<続き>

 

Be Realistic(現実的になる) 

Barn Cat Programは「譲渡」という形をとっていますが、単刀直入にいえば「野良猫を強制移住させ、特定の世話人に任せる」事業です。世話人(新しい「飼い主」)や新しい住処が猫にとって理想的とは限りませんし、放し飼いが前提ですから逸走や野生動物による捕食のリスクもあります。それでも「完璧という考え方を捨て、現実的になろう」と「ハンドブック」はいいます。猫は家庭動物として改良されてきた動物ですから、家庭に入れて屋内飼育するのがあるべき姿です。それがかなわないのであれば安楽殺するしかないのか(そう主張する動物権利団体もありますが)とMonica Frendenは問いかけます。

 

Cats do stay! Cats can go on to lead new lives in their new homes and live happily ever after. What we can do for them is ease their struggle, make them healthy through sterilization and vaccination, implant them with a microchip as a safety net, set them up with a suitable new home, and give their new caretakers the tools for success. After 3,000 relocations, and spending years advocating for feral cats and Trap Neuter Return, one thing I know for certain is that every impounded feral cat at animal control wants out. I know that if you were to ask any one of them if they would rather be ‘humanely’ euthanized right now at animal control, or if they would rather take a chance on a new farm, warehouse, or stable where something bad might eventually happen to them, every single cat would take that chance. You are their opportunity. Don’t let perfection stand in the way.

猫は留まります!猫たちは新しい住処で新しい生活を送り、いつまでも幸せに暮らすことができます。彼らのために私たちができることは、彼らの苦しみを緩和し、不妊手術とワクチン接種を通じて彼らを健康にし、セーフティネットとしてマイクロチップを埋め込み、適切な新しい家を用意し、新しい世話人に成功のためのツールを与えることです。3,000件の猫の移住を経験し、野良猫の保護やTNRに何年も従事してきた私が確実に言えることは、動物管理機関に収容された野良猫はすべてそこから出ていきたいということです。もしその中の1頭に、今すぐ動物管理機関で「人道的に」安楽殺されたいか、それとも過酷な運命が待っているかもしれないが、新しい農場、倉庫、厩舎でチャンスを掴みたいかと尋ねたとしたら、その答えは明白です。どの猫もそのチャンスを掴もうとするはずです。あなたは彼らにとってチャンスなのです。それを「完璧」で邪魔しないでください。(p29-30)

 

※https://www.maddiesfund.org/assets/documents/Institute/APA!%20Barn%20Cat%20Handbook.pdf