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猫の個体識別(4)  特徴的な模様

地域猫の個体管理のためには、個体識別が欠かせません。米国のTNR推進団体Alley Cat Alliesによる猫の個体識別ガイド“A Visual Guide to Identifying Cats”※を参考に、猫の個体識別について見ています。

 

特徴的な模様

猫の特徴的な模様には、独特の名前が付けられているものもあります。例えば「黒白」であっても、さまざまなバリエーションがあります。主なものをいくつか挙げてみます。

 

Locket

胸にネックレスのように囲まれた、三角形の白い斑点があります。

 

Tail Tip

尾の先端だけ違う色です。尾の先だけ白というのが一般的です。

 

Socks

いわゆる「靴下」のことで、足や脚だけが違う色(通常は白)になります。

 

Blaze

両目の間に「炎」のように白い帯が入っている猫で、日本でいうところの「ハチワレ」はこの一種です。なお、黒白のハチワレで背中がタキシードを着ているように黒い猫を特に“Tuxedo”といいます。

 

Eye patch

「眼帯」のように、片目にだけ模様がかかっている猫です。

 

Snowshoe

Pointedの一種で、模様に白い「まだら」が入ります。

 

Van

体は真っ白で、頭と尾のみに色付きの模様があります。

 

ガイドには記載されていませんが、Vanに似た特徴的なBicolorには次のようなものがあります。

 

Harlequin

頭と尾以外の部位にもブチがある

 

Cap-and-Saddle

頭と尾、およびおしりが黒い

 

Mask-and-Mantle

顔から尾にかけて黒い帯がある

 

子猫の模様

子猫は、成長とともに模様が変わることがあるので注意が必要です。例えばトラ柄が成長とともに消えたり、逆に生まれたころは単色でも成長とともに模様が発現したりします。

 

※ https://www.alleycat.org/resources/cat-identification-guide/