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猫の個体識別(5)  その他の特徴

地域猫の個体管理のためには、個体識別が欠かせません。米国のTNR推進団体Alley Cat Alliesによる猫の個体識別ガイド“A Visual Guide to Identifying Cats”※を参考に、猫の個体識別について見ています。

 

眼の色

猫の眼は多くの場合、緑色、黄色、青色のいずれかです。子猫の頃はみんな青色ですが、生後6~8週で本来の色が発現します。同じ眼に色が混ざっている“Dichroic eye”や、左右の眼の色が異なる“Odd-eye”は特徴的な識別情報になります。

 

Whiskers(ひげ)

ひげは通常、黒、白、またはその組み合わせです。 個々のひげにも両方の色が存在する場合があります。

 

Noses(鼻)

鼻は通常、黒、ピンク、グレー、茶色、黄褐色、またはこれらの色のまだらの組み合わせです。

 

肉球

肉球は通常、黒、ピンク、藤色、またはこれらの色のまだらの組み合わせです。肉球の色は各足で異なる場合があります。

 

耳、指、尾などの特徴

Eartip(イヤーチップ):避妊去勢手術済みの証として、先端を切り落とされた耳のことをいいます。

Ear Notch(イヤーノッチ):避妊去勢手術済みの証として切込みが入れられた耳のことをいいます。日本では耳のV字カットが一般的です。(欧米でも行われますが、一般的ではありません)。

Folded Ears(折れ耳):遺伝的要因により、先端が折れ曲がった耳をいいます。

Polydactyl(多指症): 1本または複数の足に余分な指を持っています。

Manx(マンクス):先天的または後天的に尾を欠損した状態をいいます。

 

その他の特徴

その他特異な身体的特徴があれば、識別の手掛かりになります。例えば、

 

・尾端が茶色

・ハート形の模様

・目や耳、被毛などの欠損

・古傷

・歯の欠損

・爪の欠損

 

https://www.alleycat.org/resources/cat-identification-guide/