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野良猫のコロニー防災について考える(2) 事前準備

野良猫のコロニー防災について考える前に、飼い猫も含めた事前準備について、米国のTNR推進団体Alley Cat Alliesのホームページ“How to Prepare and Keep Cats Safe in a Disaster”( 災害時に猫の安全を確保する方法)※から見ていきましょう。

 

猫防災のための事前準備

Alley Cat Alliesが推奨する猫防災の事前準備は次のとおりです。

 

1.Stay Alert(常に警戒を怠らない)

災害が多い場所に住んでいる場合、気象情報のこまめなチェックが推奨されます。スマートフォン等に、災害情報をプッシュ通知してくれるアプリを入れておくと安心です。災害発生時には避難準備等公的機関による指示に従ってください。

 

2.Cat Identification(猫の個体識別)

災害時に猫が行方不明にならないよう、猫にはマイクロチップや迷子札を装着しておきましょう。マイクロチップは情報を登録しておかないと役に立たないため、最新の情報が登録されていることを確認してください。また猫の写真を撮っておくと、いなくなった猫をシェルターなどで探すのに役立ちます。

 

3. Back-up Cat Caregiver(猫の予備世話人)

飼い猫と異なり、野良猫は同行避難できませんから、災害時には野良猫は置いていくことになります。普段からコロニーの世話人同士でネットワークを作り、協力体制を築いておくといざというときに役立ちます。

 

4. Emergency Contact Card(緊急連絡先カード)

災害の状況によってはペットと同行避難できるとは限りませんし、野良猫の場合はそもそも同行避難できません。そのため緊急連絡際の一覧を記載したカードを作り、常に身に付けておくとともに、自宅の目立つ場所に貼り、また協力者に渡しておきます。

 

5. List Local Animal Shelters(地元のアニマルシェルターの一覧を作成)

地元のアニマルシェルターのリストを作成しておくと、必要なサポートを受けたり、いなくなったペットを探したりしたりする際に役立ちます。

 

6. Emergency Supply Kit 緊急用品セット

災害時の持ち出しセットの中に、猫のための用品を加えておきます。例えば薬や療法食、マイクロチップのID番号一覧、猫の写真、フードや水(5~7日分)と食器、猫用トイレと猫砂(可能であれば猫砂用スコップも)、ペットシーツ、迷子札付きの予備首輪、キャリーケース、毛布かタオル、ビニール袋、ペーパータオル、消毒剤、お気に入りのおもちゃなど。

 

https://www.alleycat.org/community-cat-care/be-prepared-for-disasters/