· 

野良猫のコロニー防災について考える(5) 不在時のコロニーの世話

TNR(野良猫を捕獲して避妊去勢手術ののちに捕獲場所に戻す)後の猫のコロニーを災害から守るためには、「猫が生き残ること」そして「元の場所に戻ること」へのサポートが必要です。米国のTNR推進団体Alley Cat Alliesのホームページ“Quick Tips to Disaster-Proof A Community Cat Colony”(野良猫のコロニーを災害から守るための簡単なヒント)※から、野良猫のコロニーの防災について見ています。

 

不在時のコロニーの世話

普段世話をしている猫とはいえ、災害発生時に野良猫を連れて避難するわけにはいきませんから、野外のコロニーの猫は置いていくことになります。その際に、餌場等に世話人の連絡先を掲示していれば、救助に入った人から連絡がもらえるかもしれません。また何らかの事情で世話人が帰還できない場合、誰かにコロニーの世話を依頼しなければなりません。Alley Cat Alliesは「餌場等への連絡先の表示」および「避難時のコロニーの世話の依頼」を推奨しています。

 

管理人の表示

If possible, place a laminated sign on the cat’s house or feeding station letting rescuers know that this is a managed colony site and that you are the contact person (provide a cell phone number or other number where you can be reached).

可能であれば、猫のねぐらまたは餌場にラミネート看板を置き、ここが管理されたコロニーの場所であること、およびあなたが連絡担当者であることを救助者に知らせます(携帯電話番号または連絡可能なその他の番号を提示します)。

 

コロニーの世話の依頼

After imminent danger has passed, if you are not allowed into the area right away, reach out to local humane groups and inform them of the location of your colony. Ask them to provide water and food until you can return.

差し迫った危険が去った後、すぐにその地域へ戻ることが許可されない場合は、地元の人道団体(=動物保護団体)に連絡し、コロニーの位置を知らせてください。あなたが戻るまで水と食べ物を提供するよう彼らに依頼してください。

 

アニマルシェルター等への情報提供

保護された猫がアニマルシェルターや臨時のシェルターに収容される可能性がありますから、そういった場所に自分が世話をしていた猫の情報を提供します。

 

Provide descriptions and copies of photos of the cats to any emergency animal shelters in your area in case any cats are trapped by rescuers. Visit local shelters in person if cats are missing when you return.

猫が救助者に保護された場合に備えて、お住まいの地域の臨時アニマルシェルターに猫の情報と写真のコピーを提供してください。戻ったときに猫が行方不明の場合は、直接地元のシェルターを訪問してください。

 

※https://www.alleycat.org/resources/disaster-proofing-a-community-cat-colony/