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野良猫のコロニー防災について考える(6) 災害後の措置

TNR(野良猫を捕獲して避妊去勢手術ののちに捕獲場所に戻す)後の猫のコロニーが災害に遭遇した際に、災害後に生き残った猫を元のコロニーに戻し管理する必要があります。米国のTNR推進団体Alley Cat Alliesのホームページ“How to Prepare and Keep Cats Safe in a Disaster”(災害時に猫の安全を確保する方法)※から、災害後のコロニー管理について見ていきましょう。

 

When It’s Safe to Return After a Disaster(災害後安全に帰還できる場合)

災害発生後、野良猫のコロニーの所在地が帰還可能地域になった際には、コロニーの管理を再開する必要があります。災害前の状態を復帰させ、従前通りのコロニー管理を行わなければ、猫の福祉や野生生物、公衆衛生などに悪影響を及ぼします。

 

被災状況の確認

Begin cleaning up the colony area to remove any potential hazards for the cats. Check feeding stations and outdoor shelters for damage.

猫にとって潜在的な危険を取り除くために、コロニー周辺の清掃を開始します。餌場や屋外のねぐらに損傷がないか確認してください。

 

【のらぬこの補足】

まず最初に、餌場やねぐらの被災状況を確認します。それらが破損もしくは流失していた場合、修復が必要です。おそらく周辺は荒れているでしょうから、必要に応じて清掃を行い、猫用トイレなどを再設置します。

 

猫の確認

Look for the cats in your colony. If any are missing, immediately:

あなたのコロニーにいる猫を探してください。いなくなっている猫がいれば、すぐに次のことを行ってください。

 

【のらぬこの補足】

コロニーに猫が戻ってきているかどうかを確認します。「猫台帳」と照らし合わせて行方不明の猫がいれば、動物管理機関やアニマルシェルターに問い合わせます。問い合わせるだけではなく保護施設に出向くことが推奨されますが、詳しくは後述します。なおAlley Cat Alliesはこうも言っています。

 

Don’t panic if the cats aren’t waiting when you get back. Cats can hide for days after severe weather before returning to their colonies.

あなたが戻ったときに猫が待っていなくてもパニックにならないでください。猫は悪天候の後、コロニーに戻るまで数日間隠れることがあります。

 

https://www.alleycat.org/community-cat-care/be-prepared-for-disasters/