シェルターメディスンにおいては、感染症やストレスの観点から、犬や猫をアニマルシェルターに収容することは望ましくないとされています。その代わりに、ボランティアの家庭に動物を預ける“Foster Care”※を採用しているシェルターが増えています。しかしボランティア宅に預けていたとしてもその動物はシェルターの管理下にあり、シェルター内と同様(もしくはそれ以上)の管理が必要になります。ここでは猫の預かりボランティアについて、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ていきたいと思います。
“Feline Foster Care Guide”とは
“Feline Foster Care Guide”(以下「ガイド」)は、ASPCAの“Los Angeles Foster Care Program”で用いられているマニュアルから抜粋してまとめたものだそうです。その内容を目次からざっと見ていくと次のとおりです。
Overview: Is Fostering Right for You?.
概要:あなたは預かりボランティアに適していますか?
Preparing Your Home and Family.
あなたの家と家族の準備
Getting Acquainted
猫と仲良くなる
Kitten Growth Milestones.
子猫の成長過程
Daily Care for Moms with Kittens.
母猫と子猫の日々の世話
Daily Care for Orphaned Kittens.
単独の子猫の日々の世話
Grooming, Bathing, Socializing.
毛づくろい、入浴、社会化
Cleaning & Sanitizing
清掃と衛生
Medical Information & Concerns.
医療情報と懸念
Print & Post Resources for Caregivers.
養育者向けのヒント
More Foster Resources on ASPCApro.
ASPCAproに関するその他のリソース
※“Foster Care”を直訳すると「里親ケア」ですが、「里親」という言葉はさまざまな誤解を招きかねないため、ここでは「預かりボランティア」と訳すことにします。