アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。
What You Will Need(必要なもの)<続き>
幼齢子猫用の物資
Formula, syringe and bottle for youngest kittens
幼齢子猫用の人工乳、注射筒、哺乳瓶
Heating source for youngest kittens
幼齢子猫用の熱源(ペットヒーターなど)
Scale for youngest kittens
幼齢子猫用のはかり
※子猫の成長状況を確認するため、毎日体重を量る必要があります。
消毒剤
Bleach for disinfecting
消毒用漂白剤
※厳密に言うと「漂白剤」は「消毒剤」ではないのですが、塩素系漂白剤には殺菌効果がある「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれているため、消毒剤として使うことができます。日本では家庭用漂白剤は「ブリーチ」または「ハイター」という商品名で販売されています。また単価は多少高いですが、次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液(ピューラックス)が「殺菌消毒剤」として販売されていますので、これを使ってもよいです。動物に病原性を示す微生物の中にはアルコールがあまり効かないものもあるので、塩素剤はどうしても必要になります。
保温対策
「ガイド」では家庭における猫の保温対策について触れられていて、“A towel or blanket should be placed over the heat source.”(タオルや毛布を熱源の上に置く:直接触れてやけどしないように)、もしくは“cover the crate with a towel or sheet”(クレートにタオルやシーツをかける)といった対策が有効としています。また子猫の飼養場所は“a warm, quiet room”(暖かく、静かな部屋)であるべきで、可能であれば、室温は華氏80~85度(26.6℃~29.4℃)くらいが望ましいとしています。
幼齢子猫の保温対策
5週齢未満の幼齢子猫は体温調節が難しいため、熱源を追加する必要があるかもしれません。その際には子猫用クレートの中に熱源を設置することになりますが、熱すぎた場合に退避する場所として、あえて熱源を設けない部分を設けることが重要です。