猫の預かりボランティアガイド(26) 単独の子猫の世話 その6

アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。

 

Daily Care for Orphaned Kittens(単独の子猫の日々の世話)<続き>

Daily Care for Newborns Using a Bottle (0-3 weeks old) 

 

哺乳瓶を使用した新生仔の日々の世話(0〜3週齢)<続き>

 

Safe Feeding(安全な給餌)<続き>

 

授乳時の注意

子猫にたくさんミルクを飲ませようとして、哺乳瓶を無理に押してはいけません。「ガイド」にはこう記載されています。

 

Support the lower body with the palm of your hand and hold the head steady with your thumb and forefinger. Never force milk down by squeezing the bottle since this can cause aspiration. Bottle feeding takes practice and patience to master. 

下半身を手のひらで支え、親指と人差し指で頭をしっかりと支える。誤嚥の可能性があるため、ボトルを絞ってミルクを無理に押し出さないこと。哺乳瓶による授乳には、習得するための練習と忍耐が必要である。

 

過剰授乳への注意

子猫が満腹であるにも関わらずミルクを無理に与えようとすると、誤嚥の原因になりかねません。「ガイド」にはこう記載されています。

 

Make sure you do not overfeed the kitten by checking her tummy for fullness while feeding. 

子猫への給餌の際には満腹になっていないことを確認し、過剰に給餌しないよう注意すること。

 

空気の排出

授乳の後は、お腹に入った空気を抜く必要があります。「ガイド」にはこう記載されています。

 

After bottle feeding, gently burp the kitten by placing by placing her on her stomach in the palm of one hand and patting her on the back a few times with the other hand. This will allow any air ingested to be expelled, however, you won’t hear the kitten “burp”.

哺乳瓶を与えた後、哺乳瓶でミルクを与えた後、子猫を腹ばいにして片方の手のひらに乗せ、もう片方の手で背中を数回なでるようにして、そっとげっぷをさせる。これにより飲み込んだ空気を排出することができるが、子猫の「げっぷ」の音は聞こえない。

 

哺乳瓶の洗浄

授乳が終わったら哺乳瓶を洗浄・乾燥し、雑菌の繁殖を防ぎます。消毒もできれば良いですが、授乳の頻度が多いので、そこまでは求められていません。

 

Clean out your bottle with soap and water between feedings.

給餌の合間には、石鹸と水で哺乳瓶を洗浄する。