アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。
Daily Care for Orphaned Kittens(単独の子猫の日々の世話)<続き>
Daily Care for Kittens Transitioning to Wet Food (3-5 weeks)
離乳期の子猫の日々の世話(3-5週齢)<続き>
離乳食の給与<続き>
子猫のトイレ
離乳期の子猫は自力で排泄できますので、子猫用のトイレを用意します。「ガイド」にはこう記載されています。
At this age, stimulating should no longer be necessary and she will begin urinating and defecating on her own. Continue until you notice urine and feces in the housing area.
この年齢になると、刺激はもはや必要なくなり、子猫は自分で排尿と排便を開始する。飼養場所に尿と糞便があることに気付くまで続ける。
Small litter boxes should be provided at this stage with non-clumping litter.
この段階で、小さなトイレボックスに固まらない猫砂を準備する必要がある。
「ガイド」が「固まらない」猫砂を推奨している理由
猫砂には「固まる」(clumping)猫砂と「固まらない」(non-clumping)猫砂があります。「固まる」猫砂は尿などの水分に反応して固まるので、掃除の際は固まりだけを取り除けばよいので楽ですし、猫砂交換の頻度も少なくて済みます。逆に「固まらない」猫砂は尿や臭気を吸い取りますが、固まりを形成しませんので、猫砂を頻繁に全入れ替えする必要があります。「ガイド」では子猫の猫砂として「固まらない」タイプの猫砂を推奨しています。その理由は次のとおりです。
・比較的安価である
・粉塵が発生しにくく、子猫の呼吸器に優しい
・子猫による誤食のリスクが少ない
・子猫の力でも掘りやすい
・臭いの吸着力が比較的大きい
成猫になれば「固まる」猫砂を使ってもよいですが、多くの場合ボランティアが預かるのは生後8週齢までの子猫ですので、「ガイド」では「固まらない」猫砂を推奨しています。
トイレのしつけ
子猫のトイレのしつけについて、「ガイド」にはこう記載されています。
Kittens will eventually learn how to use a litter box on their own but accidents are common for the first few weeks. If they defecate outside, move the feces to the litter box. You can also place kittens inside their litter box after meals.
子猫は最終的に自分でトイレの使い方を学ぶが、最初の数週間はよく失敗する。トイレの外で排便する場合は、糞をトイレに移す。食後に子猫をトイレの中に入れてもよい。