アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。
Grooming & Bathing(毛づくろいと清拭)
子猫はとにかくよく汚れます。離乳食や猫缶を食べる際に口の周りを汚したり、トイレを失敗して大便まみれになったりすることはよくあります。そういった際には子猫の体をきれいにしておげる必要があります。「ガイド」では“Bathing”(入浴)と表現されていますが、子猫を本当に「入浴」させるわけではありませんから、ここでは「清拭」と表現しておきます。具体的には、お湯に浸したタオルを絞り、そのタオルで子猫の体の汚れた部分だけを拭いていきます。「ガイド」にはこう記載されています。
Kittens should be kept clean and will often need bathing since they are so messy. Less is more for bathing kittens.
子猫は清潔に保つ必要があり、とても散らかすため、しばしば清拭が必要になる。子猫の清拭は少ない方がよい。
汚れがひどい場所はぬるま湯で部分的にすすぎますが、本当に「入浴」させてはなりません。また清拭そのものも、頻繁に行うべきではありません。「ガイド」にはこう記載されています。
Try to spot clean by only rinsing the kitten with warm water where he is dirty, such as his bottom. Make sure to not get a lot of water on his head, especially the eyes, nose and ears. If there is food stuck on his face, use a warm damp cloth.
子猫のお尻など、汚れているところだけをぬるま湯ですすぎ、部分的に洗浄する。頭、特に目、鼻、耳に水がかからないように注意すること。顔に食べ物が付着している場合は、湿らせた温かい布で拭きとること。
清拭の後は、子猫を完全に乾燥させる必要があります。乾いたタオルで拭いたのちに、ドライヤーで乾燥させます。その際には風量を「最弱」に設定し、送風口をできるだけ子猫から離して風を当てる必要があります。早く乾かそうとして風量を強めにすると、ドライヤーの作動音で子猫が怯える可能性があるからです。「ガイド」にはこう記載されています。
Kittens cannot be put back into their home until they are completely dry. You can use a blow dryer on the lowest setting after towel drying.
子猫は完全に乾くまで飼養場所に戻してはならない。タオルで乾燥後、「最弱」の設定でドライヤーを使用することもできる。