猫の預かりボランティアガイド(36) 清掃と消毒 その1

アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。

 

Cleaning & Sanitizing During and After Foster Stays(預かり中および後の清掃と消毒)

預かった動物の健康を守るためには、感染症の防止が重要です。「ガイド」にはこう記載されています。

 

The most common disease organisms seen in foster animals are viruses, bacteria, parasites and fungi. It is very important to repeatedly and thoroughly clean and disinfect any areas of your home where your foster pets are—and any objects foster pets contact.

養育動物に見られる最も一般的な病原体は、ウイルス、細菌、寄生虫、真菌である。養育ペットがいる家のあらゆる領域、そして養育ペットが接触するあらゆる物を繰り返しかつ徹底的に清掃し消毒することは非常に重要である。

 

清掃についての考え方

飼育場所の清掃については、日々の簡易な清掃(spot cleaning)と定期的に行う本格的な清掃(deep cleaning)を使い分けます。「ガイド」にはこう記載されています。

 

Daily and weekly cleanings will help keep your foster kittens and any other animals happy and healthy. 

毎日および週ごとの清掃は、子猫やその他の動物を幸せで健康に保つのに役立つ。

 

受け入れの際の衛生管理

新しい動物を受入れる際には、本格的な清掃と消毒が必要です。「ガイド」にはこう記載されています。

 

A more thorough sanitation will be needed between each new foster pet that comes to your home.

新しい養育ペットを受け入れる際には、より徹底的な衛生管理が必要である。

 

衛生管理の基本

具体的に感染症防止のために日々行うべき衛生対策について、「ガイド」にはこう記載されています。これらはいずれも衛生管理の基本事項です。

 

Routine practices to control disease transmission include:

病気の感染防止のための日常的な慣行は次のとおりである。

 

・Setting up an isolation area for foster animals

・養育動物隔離エリアの設置

 

・Practicing good hand hygiene before and after handing animals or objects in the isolation area

隔離エリアで動物や物を扱う前後に手指衛生(手洗いおよび消毒)を実施する

 

・Cleaning and disinfecting items in the isolation area using the appropriate products

・適切な製品を使用して、隔離エリアの物を洗浄および消毒する