猫の預かりボランティアガイド(37) 清掃と消毒 その2

アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。

 

Cleaning & Sanitizing During and After Foster Stays(預かり中および後の清掃と消毒)<続き>

 

The Quarantine/Isolation Area(検疫/隔離エリア)

預かった動物が家庭に病原体を拡散させないために、必要に応じて「検疫」や「隔離」が必要です。「検疫」とは、受け入れた直後の個体を2週間隔離し、感染症の兆候がないかを観察することをいい、「隔離」とは感染症に罹患、もしくはその疑いがある個体を、懸念が解消されるまで他の個体から分離することをいいます。そのため、ボランティア宅には動物を隔離するための設備が必要です。

 

家に備えるべき設備

検疫や隔離に必要なものについて、「ガイド」にはこう記載されています。

 

Your area should include the following components:

あなたの家には、次の構成要素が必要である。

 

・Isolation from other pets in home

・家庭内の他のペットからの隔離

 

・Pet-proof

・ペット対策が施されている

 

・Surfaces that are easy to clean and disinfect (vinyl or tile floor, not carpet)

・掃除や消毒がしやすい床面(カーペットではなく、ビニールやタイルの床)

 

・Stocked with supplies that are dedicated to the area and easy to sanitize

・その区画専用で、洗浄消毒が容易な物品を備える

 

・A good, ideally separate, source of ventilation

・良好で、理想的にはそれぞれ分かれた換気系

 

・Low human traffic

・人の往来が少ない

 

着衣の交換

検疫中または隔離中の動物を扱う際には、着衣の交換が望ましいです。「ガイド」にはこう記載されています。

 

Some foster parents will also prefer to wear a smock or other protective wear to avoid direct contact with their clothing that comes in contact with other animals.

一部の養育者は、他の動物と接触する衣服との直接接触を避けるために、スモックまたは他の保護服を着用することを好む。