猫の預かりボランティアガイド(53) 養育者の重要事項 その2

アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。

 

Print-and-Post Resources for Foster Homes(預かりボランティアのための、印刷して貼っておくリソース)

「ガイド」の最後には追加のヒントが記載されています。本文では詳しく触れられていませんが、これらも「印刷して壁に貼っておくべき重要事項」とされています。少し補足を入れながらご紹介します。

 

Top Tips for Foster Caregivers (continued) (養育者のためのヒント(続き))

 

食器、水入れ、トイレの数

・The general rule is to have 1 food bowl, 1 water bowl and 1 litter box for every 2 kittens.

原則として、子猫2頭につきフードボウル1個、ウォーターボウル1個、トイレ1個を用意する。

 

【のらぬこの補足】

これは最低限の数で、1頭につき1つずつ用意してもかまいません。

 

子猫が乾いていることの確認

・Always make sure your kittens are dry! Wet kittens can rapidly lose body temperature.

子猫が乾燥していることを常に確認する!濡れた子猫は急速に体温を失う可能性がある。

 

【のらぬこの補足】

特に汚れた子猫の体の一部を洗浄した際には、ドライヤーで完全に乾燥させる必要があります。

 

離乳前子猫の授乳行動

・Young kittens may try to suckle on each other. If this becomes problematic the kittens must be separated to prevent larger medical concerns.

若い子猫はお互いに授乳しようとするかもしれない。これが問題になる場合は、より大きな医学的懸念を防ぐために子猫を分離する必要がある。

 

【のらぬこの補足】

母猫から引き離された離乳前の子猫を一緒にしておくと、陰部や手足などを互いに吸い合うことがしばしばあります。このことは陰部の腫れなど健康上の問題を引き起こすことがあります。

 

先住ペットへの感染防止

・Remember to thoroughly wash your hands after being in contact with your foster animal, especially between handling resident animals and foster animals.

養育動物と接触した後、特に飼育動物と養育動物の取り扱いの合間には、手をよく洗うことを忘れないこと。

 

【のらぬこの補足】

先住ペットがいる場合、養育動物からの感染防止に留意する必要があります。