猫の預かりボランティアガイド(55) 養育者の重要事項 その4

アニマルシェルターに収容すべき猫を自宅で預かる、いわゆる「預かりボランティア」(Foster)について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)の“Feline Foster Care Guide”(https://www.aspcapro.org/sites/default/files/aspcapro-feline-foster-care-guide.pdf)を参考に見ています。

 

Print-and-Post Resources for Foster Homes(預かりボランティアのための、印刷して貼っておくリソース)<続き>

 

Top Tips for Foster Caregivers (continued) (養育者のためのヒント(続き))<続き>

 

脱水状況

・If your cat seems sick, check immediately for dehydration by pulling the skin up just a little lower than the back of the neck. It should be taut and snap back down. If it stands up or takes some time to go back down, the cat may be dehydrated. Please contact the medical hotline for further instructions.

猫が具合が悪いと思われる場合は、首の後ろより少し下まで皮膚を引き上げて、すぐに脱水症状がないか確認すること。皮膚をぴんと張ったあとに元に戻らなければならない。皮膚が持ち上がったままになったり、戻るのに時間がかかる場合は、猫が脱水状態になっている可能性がある。詳細な手順については、医療ホットラインに問い合わせること。

 

【のらぬこの補足】

脱水状況を判定するには、皮膚をつまんで戻るまでの時間を見ればよいので、特別な機器は必要ありません。

 

獣医療に関する注意

・Do not take your foster animal to your own veterinarian. If the animal requires any veterinary care, contact our medical hotline. We are unable to reimburse volunteers for veterinary care that is not coordinated through our medical hotline or volunteer director.

養育動物を動物病院に連れて行かないこと。動物が獣医療を必要とする場合は、我々の医療ホットラインに連絡すること。医療ホットラインまたはボランティアディレクターを通じて調整されていない獣医療については、ボランティアに払い戻しを行うことはできない。

 

【のらぬこの補足】

シェルターから預かっている動物はシェルターの管理下にありますから、その動物の獣医療についてはシェルターが責任を持ちます。動物に何らかの処置が必要な場合、通常であればシェルターのクリニックやシェルターと提携している動物病院で実施します。養育者の判断で勝手に動物を動物病院に連れて行った場合、シェルターが医療費を負担できない場合があります。

 

(連載終わり)