アニマルシェルターの衛生対策(2) シェルター清掃の基本 その2

アニマルシェルターはさまざまな出自の動物が集まる場です。そのため、感染症蔓延のリスクが非常に高い場所であるといえます。感染症簿蔓延防止のためには、施設の衛生対策が重要です。シェルターの衛生対策について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページ“Top Three Shelter Cleaning Tips”(https://www.aspcapro.org/resource/shelter-cleaning-tips)から見ています。

 

シェルター清掃の3つのヒント<続き>

 

Wash Your Hands(手洗い)

It may seem basic, but washing your hands is the single most important thing that can be done to reduce infectious disease in a shelter! Be sure to hit the sink or the sanitizer after each animal you touch.

基本的なことのように思えるかもしれませんが、手を洗うことは、シェルターでの感染症を減らすためにできる最も重要なことです。動物に触れた後は必ず洗面台や消毒液を使ってください。

 

【のらぬこの補足】

手洗いは衛生の基本です。これは何度言っても言い過ぎではありません。手洗いの基本は、流水で手を濡らし、石鹸でこすり洗いし、流水で洗い流した後で乾燥させ、消毒液を塗布するといった手順で行います。流水が確保できない場所では、直接手指に塗布する消毒剤が用いられることもありますが、手指に有機物が存在する状態では消毒剤の効果が弱くなるので、これは緊急避難的措置であると考えてください。

 

Do The Laundry(洗濯)

Proper laundry protocol is crucial to preventing disease transmission. If you're dealing with parvovirus, panleukopenia, ringworm or other hardy pathogens, consider discarding bedding, towels and soft toys or at minimum, running separate cycles. Remember: When in doubt, throw it out.

適切な洗濯手順は、病気の伝染を防ぐために不可欠です。パルボウイルス、汎白血球減少症、白癬、その他の強力な病原菌に対処する場合は、寝具、タオル、ぬいぐるみを廃棄するか、少なくとも別々に洗濯することを検討してください。覚えておいてください: 疑わしい場合は、捨ててください。

 

【のらぬこの補足】

タオルやシーツは使い捨てが望ましいですが、多くのシェルターでは経費節減のため、布製品は洗濯して使い回すことがあります。その場合は洗濯機で通常通り洗濯し、その後は完全に乾燥させます。天日で自然乾燥でもよいですが、可能であれば乾燥機を用いて高温乾燥します。布製品がひどく汚れている場合、または感染性の強い疾病が疑われる際には、そのまま廃棄するか、別々に洗濯します。