猫の集合飼育部屋の衛生対策(3) スポットクリーニング その1

アニマルシェルターにおける猫の集合飼育部屋の衛生対策について、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のホームページ“Sanitation for Group Cat Rooms”(https://www.aspcapro.org/resource/sanitation-group-cat-rooms)を参考に見ています。

 

Group Cat Room Daily Spot Cleaning Protocol(猫の集合飼育部屋のスポットクリーニングの手順)

スポットクリーニングとは、毎日行う簡易清掃のことです。スポットクリーニングは次の手順で行います。

 

1 猫の健康状態の確認

Enter room and observe cats for changes in physical and behavioral health. Document and report findings as appropriate. Leave cats free in room while performing daily duties. 

部屋に入り、猫の身体的および行動的健康状態の変化を観察します。必要に応じて、発見事項を記録して報告します。日常業務を遂行している間は、猫を部屋に自由にしておきます。

 

【のらぬこの補足】

スポットクリーニングは部屋の中に猫がいる状態で行います。部屋に入った際に、中にいる猫の健康状態をチェックします。

 

2 餌入れと水入れをよける

Pick up food and water bowls and set aside. Heavily soiled bowls should be removed for cleaning and disinfection. 

餌入れと水入れを拾い、脇に置きます。汚れがひどいボウルは、洗浄と消毒のために取り除く必要があります。

 

【のらぬこの補足】

餌入れや水入れを、作業の邪魔にならない場所によけておきます。もちろん汚れがひどければ、そのまま外に出します。

 

3 寝具やタオルの清掃

If cat beds/towels are soiled, shake off excess debris into the trash can. Place items in the appropriate container (e.g., laundry hamper or bag) for subsequent laundering.  

猫のベッドやタオルが汚れた場合は、余分なゴミをゴミ箱に振り落としてください。その後の洗濯に備えて、適切な容器(洗濯かごやランドリーバッグなど)に入れてください。

 

【のらぬこの補足】

猫の寝床の毛布やタオルは、もし汚れていなければゴミを除去するだけでも良いですが、汚れていれば外に出して洗濯します。その際には汚れを広げないよう、ランドリーバッグ等に入れておきます。もちろん汚れがひどい場合は廃棄も検討します。